第3回 つながってセーフティ、あんしんだね。
一つ一つに鍵をかけるというやり方
いろいろつながって便利になりそうだけど、情報が漏れるといった危険も増えたりしない? 確かに、いつの時代も悪用しようという不心得者は後を絶ちません。しかも、人のいないところで機器と機器とがつながって、勝手に何かをしてくれるようになるんですから、なおさら心配ですよね。その点IPv6なら、きちんと対策が考えられているので、いろんなものがつながっても安心していられます。
では、IPv6はこれまでとどう違うのでしょうか。玄関に鍵をかけて家全体を守るというのがこれまでのやり方(「サイトtoサイトのセキュリティ」)だとしたら、IPv6は家の中にあるもの一つ一つに鍵をかけて守ります(「エンドtoエンドのセキュリティ」)。ものとものとが家の中、外の関係なしに直接やりとりする(「P2P」)ようになると、玄関の鍵だけでは、外から持ち込まれる危険から身を守ることができないからです。

話すべき相手とだけお話できる
実際の場面で考えてみましょう。企業ではいま、情報セキュリティに関心が集まっています。パソコンやFAXのやりとりには本社・支社間を暗号通信にするなどの気を使っていますが、いざプリントアウトする段になると無防備で、誰に見られるかわかりません。こういう状態を何とかしなければというのです。そこで考えられているのが、送り先を○階のどこそこに置いてあるプリンターや複合機というふうに指定して、そこで見ていい人だけが出力できるというしくみ。こんなしくみがあれば、確かに情報は守られまし、すでに開発されてもいるんですよ。
こういうことができるのも、IPv6ではつながっているもの一つ一つを識別できるから。AをBと取り違えることはありませんし、BがAだと偽ることもできません。つまり、つねに正しい相手どうしが1対1でお話できるということ。話の内容は暗号になって他から分からなくなりますから、安全が守られるというわけですね。
ただこうまでしても、IDやパスワードで本人を確認していては、それを使っている人が本当にその人であるかどうか識別できないという問題は残ります。これを解決するのが、静脈や虹彩、指紋といった体の特徴によって本人確認を行う生体認証なんですね。
IPv6で「あんしん」がつながっていく
情報が守られるというお話をしてきましたが、それだけではありません。つながるということは、人の安全も、家の安全も、街の安全も守られるということです。
たとえば、一人暮らしのお年寄りは、テレビ電話で息子や娘とつながっていれば心強いでしょうし、働くお母さんは保育園の子どもの姿をいつでも携帯電話で見ることができれば安心でしょう。携帯電話から留守宅の様子を確認できたり、何か異常があったときに知らせが入れば、素早い対応がとれるようになるでしょう。道路の渋滞や事故情報、路面の状態がクルマに知らされれば、より安全な運転が心がけられるでしょう。河川やダムの水位、崖などの状況が刻々と集まるようになれば、多くの人を災害から守ることができるでしょう。
こうしたことが、カメラやセンサーなどいろいろなものがつながって1対1でお話できるようになると、すべて実現されるのです。IPv6でつながるということは、「あんしん」がつながっていくということでもあるんですね。 |

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この講座はIPv6の技術概念を説明するものであり、具体的なPanasonic商品とは直接関係ありません。 |
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