第4回 UDって、こういうことだったの?
形はないけど、UDです
今回は、IPv6がどんなにユニバーサルデザイン(UD)であるかについてのお話です。第2回講座の「IPv6でエコができる」と同じように、「IPv6がUD」なんてピンとこないという人が多いかもしれません。でも、UDとは「誰もが安心して簡単に使える」デザインのこと。だとすれば、何か思い当たりませんか? そうです。「誰もが安心して簡単に使える」というのは、IPv6を語るときの枕詞、キャッチフレーズでもあるんですね。
IPv6はものとものとがつながるための共通の言葉ですから、UDといっても、IPv6そのものが形のあるデザインだというわけではありません。むしろ、IPv6という言葉のつくられ方、考え方がUDなのだといえるでしょう。ですので、IPv6を話すようにつくられたものは当然、UDの考え方を引き継いでいるのです。

つなぎさえすれば、誰もが使える
UDの考え方がもっとも良く現われているのが「プラグ&プレイ」です。これは、「つなげば使える」ということ。IPv6を話す機器はすべて、ケーブルや無線でつなぐだけですぐに使えるのです。これまでパソコンをネットワーク接続するときにしていたような、面倒な設定は一切不要。アドレスも自動的に割り振られて、つながっているもの一つ一つが特定できるようになっていますから、これまでものすごく面倒だった会社のパソコンに自宅からアクセスするというのも、何も考えずにできるようになります。つなぎさえすればいいのですから、誰もが使えて、こんなに簡単なことはありませんよね。
いつでも「私環境」になる
もう一つ、IPv6がとてもUDなのは「私環境」がつくれるということ。たとえば、会社でFAXしようと思ったら、私がいつも使っているFAX番号が出てきたり、私が「寝る」といったら、私が寝るときにすべきことを代わりにやってくれたり、家族共用の部屋であっても、私がいるときは私好みの雰囲気になったり。こうしたことができるのも、ICカードや生体認証で、私という個人を特定できるから。特定さえできれば、まわりのものとものとが連携して「私環境」をつくり出してくれるのです。いつでも「私環境」、しかも私にはそのために何かをしなければという意識さえ必要ありません。意識せずに使えてしまう、これこそ究極のUDだと思いませんか? |

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IPv6で社会が変わる
これまで「IPv6でこんなことができる」ということをいろいろと考えてきました。IPv6によってものとものとがつながり、お話できるようになるということ。そして、そのことによって「エコ」や「セーフティ」や「UD」が実現できるということですよね。
考えてみると、「エコ」や「セーフティ」や「UD」というのは、私たちの暮らしやビジネスだけでなく、社会全体のあらゆる場面で求められていることです。「利便性」や「経済性」ばかりでなく、こういったことにも目を向けなければこれからの社会は立ち行かなくなると。IPv6によって、これまでさまざまな場面でバラバラに考えられていた「エコ」や「セーフティ」や「UD」が一つにつながっていくかもしれない。あるいは、ある場面で実現した「エコ」や「セーフティ」や「UD」が別の場面でも生かされるかもしれない。だとしたら、IPv6というのはただの約束事(=プロトコル)ではなく、社会のありようまで変えてしまう可能性を持ったものだといえるのではないでしょうか。

- コンセントで「プラグ&プレイ」
- どこにでもあるコンセント。このコンセントにつなぐだけで、パソコンや家電、電話などがネットワークにつながって自在にやりとりできるようになったら、これほど手軽で簡単なことはありませんよね。これを可能にするのが「PLC(高速電力線通信)」と呼ばれる技術。この普及に向けて、松下電器や三菱電機、ソニーなどがアライアンス(CEPCA)を設立して取り組んでいます。
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この講座はIPv6の技術概念を説明するものであり、具体的なPanasonic商品とは直接関係ありません。 |
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