ここから本文です。


   パソコン(法人向け)トップ > 納入事例一覧 > スバル チーム クオシス 様 お問い合わせ

 
 
 

ラリーカー支援システム


スバル チーム クオシス 様
 

砂埃は舞い、車は跳ねる。過酷なラリー中でも壊れず、
「より速く、よりスマートな走り」を支援するTOUGHBOOK。

  

スバル チーム クオシス様は、松下電器 ITプロダクツ事業部とのコラボレーションのもと、ラリーカーを支援するモバイルパソコンとして、TOUGHBOOKとLet'snoteを活用しています。2006年9月、帯広で開催された、F1と並ぶモータースポーツの最高峰、WRC(世界ラリー選手権)に参戦中のチームを訪問し、お話をうかがいました。

[取材協力]
 スバル チーム クオシス様
 クオシス株式会社様
[クオシス株式会社様の所在地]
 〒196-0004  東京都昭島市緑町1-11-15
[スバル チーム クオシス様のホームページ ]
 http://www.stq.jp/
[クオシス株式会社様のホームページ ]
 http://www.quasys.co.jp/
[鎌田卓麻選手のブログ]
  http://www.kamadatakuma.com/weblog/
[鎌田卓麻選手のインカー動画(TOUGHBOOKも活躍中)]
 http://e-wrc.jp/kamada2006/
[納入窓口]
 パナソニックSSマーケティング(株)開発営業グループ
http://www.pssm.co.jp/
[導入機種]
 ●TOUGHBOOK CF-18 ●TOUGHBOOK CF-29
 ●Let'snote Y4 ●Let'snote W4 ●Let'snote R4

TOUGHBOOKのロゴが入った
ラリーカー
TOUGHBOOKのロゴが入った
ラリーカー

 
  

【導入の背景】
世界で最もレベルの高い「プロダクションカー世界ラリー選手権」に参戦

 ラリーカー支援システムのハードウェアにPanasonicのモバイルパソコンをご採用の、スバル チーム クオシス様。東京都内でSUBARUサブディーラーを営むかたわら、ラリーカーの開発・製造・販売やメンテナンス、モータスポーツ・コーディネートを行うクオシス株式会社様がチームを運営されています。
 2006年9月1日〜3日には、北海道・帯広市近郊で開催された、FIA世界ラリー選手権・第11戦「ラリー・ジャパン2006」に併催の、「プロダクションカー世界ラリー選手権」(PCWRC; Prodction Car World Rally Championship)に参戦。以降、9月にはキプロスで、11月にはニュージーランドでPCWRCへの出場を予定するなど、精力的な活動をされています。


 
   激しい競争に勝ち抜くため、TOUGHBOOKを活用
 「僕たちが参戦しているラリーは、クルマの性能自体にはチーム間であまり差がなくなってきているのが実情です。そんな中でライバルより少しでも速く走り、優勝をするためには、ラリーに関する情報分析が大きなポイントのひとつ。だからモバイルパソコンを活用しているんです」と語るのは、ドライバーの鎌田卓麻選手。日本の若きエースとして今、注目の的です。
  鎌田選手の言葉通り、PCWRCにおいて、帯広・北愛国サービスパークに拠点を置くスバル チーム クオシス様のテントには、TOUGHBOOK CF-18が2台(うち1台はラリーカーに搭載)、TOUGHBOOK CF-29が2台、Let'snote Y4、W4、R4がそれぞれ1台ずつと、Panasonic製モバイルパソコンが数多く見られました。

TOUGHBOOKが搭載されたスバル インプレッサを駆るドライバーの鎌田選手
TOUGHBOOKが搭載された
スバル インプレッサを駆る
ドライバーの鎌田選手


 
  

【導入において】
砂埃の舞うラリーの現場。しかし、TOUGHBOOKはノートラブル

 現在はPanasonicのモバイルPCを積極的に利用しているスバル チーム クオシス様ですが、導入当初は不安もあったと聞きます。それは、カーラリーの現場は砂埃が多いなど、一般的なパソコンの多くが壊れてしまうような環境だからです。スバル チーム クオシスが使用するパソコンの管理や、ソフトウェアの開発を担当する、楢山哲弘システムエンジニアは、以下のようにお考えでした。
 「ラリーは屋外で行う競技です。サービスパークのテントも完全に屋外から遮断されているわけではありませんので、砂埃から逃れることはできません。ですから、以前はラリーにモバイルPCを持っていくという発想がありませんでした。ましてやラリーカーに搭載すれば、絶対に壊れると思っていました」
 楢山様がTOUGHBOOKの存在を知ったのは、2005年4月頃。他のラリーチームのスタッフから、ホコリにも強く、たいへん丈夫であるとの評判を聞き、まずメカニック(整備スタッフ)が使用するモバイルパソコンとしてTOUGHBOOK CF-29を採用されました。そのTOUGHBOOK CF-29がメカニックの皆様にとても好評でした。砂埃の舞うロードでの使用にも耐え、トラブルは全く発生しなかったのです。
 「ラリーに使うなら、TOUGHBOOKしか考えられないなと思いました」(楢山システムエンジニア)

「ラリーにはTOUGHBOOKしか考えられない」と語る楢山システムエンジニア
「ラリーにはTOUGHBOOKしか考えられない」
と語る楢山システムエンジニア


 
  

過酷なアクロポリス・ラリーでも、車載のTOUGHBOOK CF-18が活躍
 2006年、スバル チーム クオシス様は、PanasonicのモバイルPCを追加導入し、さらに活用するようになりました。6月にギリシャで開催されたアクロポリス・ラリー(PCWRC)では、鎌田選手が運転するラリーカーにTOUGHBOOK CF-18を搭載しました。アクロポリス・ラリーは、WRCの中でも最も悪路であり、気温も高く、高速で走るラリーカーの車内は80度に達することもある、過酷なラリーです。しかし、TOUGHBOOK CF-18の搭載にあたっては特別な対策はせず、車内の固定台に取り付けて使用しました。
 そしてTOUGHBOOK CF-18は、見事にノートラブルでこのラリーを乗り切ることができました。
「過酷なアクロポリス・ラリーでTOUGHBOOK CF-18が無事だったのは、本当にすごいこと。ホコリにも熱にも振動にも強いTOUGHBOOKは、本当に頑丈なんだなと思いました」(楢山システムエンジニア)

ラリーの過酷な環境でTOUGHBOOKが活躍(写真はラリー・ジャパンにて)
ラリーの過酷な環境で
TOUGHBOOKが活躍
(写真はラリー・ジャパンにて)


 
  

ラリーに求められる機能をPanasonicのモバイルパソコンで
 スバル チーム クオシス様が、Panasonicのモバイルパソコンを活用する主な用途は次の通りです。

<主な用途>
1. ラリーのナビゲーションシステムとして

 ラリーカーに搭載されているTOUGHBOOK CF-18は、おもにコ・ドライバー(副操縦士)が使用するシステムとして利用されています。
 コ・ドライバーはドライバーとともにラリーカーに同乗し、レースの間、次のカーブの大きさや長さをドライバーに指示するなど、コースの道案内を行います。本戦の前にはコースを下見して、道路の状況をつぶさに記録しており、本戦ではコ・ドライバーがそれを読み上げます。ドライバーはコ・ドライバーが読み上げる指示を信じて運転に集中し、最大限の力でラリーを戦います。レースの規則によって、一般車に搭載されているようなカーナビゲーションシステムは、ラリーカーには搭載できませんので、コ・ドライバーがいわば「人間カーナビ」として、ドライバーをサポートしているのです。
 コ・ドライバー用のコンピュータとしては、従来は「ラリーコンピュータ」という専用機が利用されていましたが、スバル チーム クオシス様は、この専用機の機能をさらに拡張した「RNS-Ex」というソフトウェアを開発。「RNS-Ex」を車載のTOUGHBOOK CF-18にインストールしてご活用です。
 「RNS-Ex」の主要な機能は、走行区間の距離と走行時間を計算・表示する機能です。たとえば「現在のスピードで走り続けると、何時に到着するのか」がワンタッチで表示されるようになっています。この機能が最も役立つのは、リエゾン(移動区間)の途中でタイヤを交換したり、クルマを修理したりする場合(※)。時間内にタイヤ交換や修理ができるのか、できるとすればそれはどれくらいの時間が可能なのか、それらを見定めたいときに、コ・ドライバーは「RNS-Ex」を使い、残りの走行距離と所要時間を把握します。
 このほかにも、ライバルの平均走行速度や、自分たちとライバルの秒差を計算して、一覧表示する機能など、「RNS-Ex」にはさまざまな機能がプラスされています。

※ ラリーのコースにはSS(スペシャルステージ)と呼ばれる競技区間と、リエゾンと呼ばれるSS間の移動区間があり、SSのスタートからゴールまでの走行タイムの合計で、ラリーの順位が決まります。リエゾンは駐車場やサービスパーク、SSの間のつなぎのコースのこと。リエゾンは公道であり、法定速度など交通規則を守らなければない一方、走行には制限時間が決められています。制限時間は渋滞や信号も考慮して決められているものの、次のポイントまで急がなければならない場合もあり、選手には交通ルールを守った上での効率的な走行が求められるのです。

 

画面をタッチして「RNS-Ex」の操作を行う、コ・ドライバーのデニス・ジロウデ選手
画面をタッチして「RNS-Ex」の
操作を行う、コ・ドライバーの
デニス・ジロウデ選手


2. エンジンマネジメントシステムとして
 もうひとつの重要な用途は、ラリーカーのエンジンマネジメントを行うことです。近年のラリーカーはすべてコンピュータで制御されています。スバル チーム クオシス様では、メカニックがエンジンを最適な状態で作動させるため、TOUGHBOOK CF-29を使って、エンジン内部の情報を収集し、燃料噴射制御や点火時期制御、ターボ過給圧制御など複数の制御装置に情報をフィードバックして最適な状態に調整します。これは海外製のソフトウェアを使って実施しています。
 現地の温度や湿度によってエンジンの挙動が変わってくるため、エンジンマネジメントは、事前に調整を行ったうえでレースごとに現地でテスト走行を行い、さらに微調整をします。現地でのテストの際には、走行車両にメカニックがTOUGHBOOK CF-29を持ち込み、ラリーカーを走らせながらセッティングを行います。

3. 燃費と冷却水のマネジメントシステムとして
スバル チーム クオシス様は、燃費と水の管理にもTOUGHBOOK CF-29を利用しています。
車重が軽いほど燃費がよくなるわけですから、コ・ドライバーやドライバーはガソリンや冷却水の最適な量、最適な補給ポイントをあらかじめ把握しておく必要があります。
そこで杉山チーフ・メカニックは、走行区間を入力すると燃費や必要な冷却水の量が表示される、エクセルのプログラムを組まれました。帯広のPCWRCでも、出走前に、メカニックや選手がエクセルの計算結果を見ながら打合せをする光景が見られました。

TOUGHBOOK CF-29の画面を見ながら、燃費を確認する鎌田選手と杉山チーフ・メカニック
TOUGHBOOK CF-29の画面を
見ながら、燃費を確認する
鎌田選手と杉山チーフ・メカニック

4.カウントダウンタイマーとして
 ラリーカーが修理・メンテナンスを受けることを「サービス」といい、その場所は「サービスパーク」と呼ばれています。ラリーカーがサービスを受けられる時間は「30分間」「45分間」などと決められており、メカニックたちは神業のような腕前で、この時間内に壊れたラリーカーを修理します。ここでも時間の管理は非常に重要。というのもサービスの終了時刻に狂いが生じて、ラリーカーがサービスパークを出る時刻が早すぎた場合、または遅すぎた場合、その分ペナルティタイムが走行タイムに加算されてしまい、成績に大きく響くからです。
 そこでスバル チーム クオシス様は、サービスの時間を管理するソフトウェア「カウントダウンタイマー」を開発され、チームのテントに据え置いているTOUGHBOOK CF-18に搭載しています。朝、サービスの予定を入力しておき、テント内の液晶モニターにLAN経由で転送し拡大表示させています。サービス時はメカニックが液晶モニターでサービスの残り時間を確認し、規定の時間通りにラリーカーが出走できるよう、作業を行います。

メカニックは、残り時間を確認しながら修理を実施
メカニックは、残り時間を
確認しながら修理を実施

5. 文書作成やメール、ホームページ・ブログ更新のツールとして
 そのほか、テント内のLet'snote Y4、W4、R4といったPanasonicのモバイルPCは、ラリー出場に必要な文書の作成や、メール、ホームページの更新、ブログの更新に利用しています。
 ラリーカー内に設置したカメラで撮影した「インカー映像」も、「F1と並ぶモータースポーツの最高峰、WRC(世界ラリー選手権)日本語公式サイト(http://e-wrc.jp/)」内にアップされ、爆発的な人気を集めているようです。

 

  

【導入後のメリット】
TOUGHBOOKの頑丈さ、使いやすさが好評。
今後は無線LANを構築し、作業をさらにスマートに

 スバル チーム クオシスの中でも、パソコンを使用することが多いスタッフに、使用感をうかがいました。
「ラリーは悪路を走ることが多く、他社の一般的なパソコンではすぐ壊れてしまいます。これまで使っていた他社製モバイルPCでは、ディスプレイと本体とをつなぐヒンジ部分が壊れて、液晶が表示されなくなったり、ラリーカーとのデータのやりとりに使うインターフェースが劣化して、接触不良を起こしてしまったりしたことがありました。
  しかし僕が使うTOUGHBOOK CF-29では、これまで一度もトラブルを起こしたことがありません。雨の中の作業で、ちょっと濡れたくらいでも平気です。僕たちはエンジンのセッティングや燃費の計算など、屋外で作業することも多いですし、どこでも使えるので本当にありがたいです。
 タッチパネルとキーボードと、入力方法を状況に応じて選べる点もいいと思います。砂埃が多いところやラリーカーの中ではタッチパネルが非常に便利です。
 唯一気になるのが、少し重いことでしょうか。しかし、TOUGHBOOKには取手(ハンドストラップ)があるので許せます。僕らは持って歩くことが本当に多いので、取手があるのはありがたい。CF-29は主に内蔵バッテリーだけで使用しています。待ち時間などを利用して、1日1回程度充電すればまる1日もちますよ」(杉山チーフ・メカニック)

「取手が気に入っている」と語る、杉山チーフ・メカニック
「取手が気に入っている」
と語る、杉山チーフ・メカニック

 「コ・ドライバーにとって、良いパソコンを持つのはとても大切なこと。パソコンに何か問題があればそれはすぐロスにつながってしまうからです。その点、TOUGHBOOKは私の仕事をよくサポートしてくれていますし、今後、もっとさまざまな用途に使えそうなポテンシャルを感じます」(デニス・ジロウデ選手)

 最後に、TOUGHBOOKをはじめとするPanasonicモバイルPCの今後のご活用の方向性について、お話をうかがいました。
「僕たちが開発したソフトウェア『RNS-Ex』もこれからもっとさまざまな機能を付加して、発展させていきたいと思います。それから、現在、サービスパークのテント内のパソコンはLANによるネットワークを組んでいますが、今後は、無線のネットワークを構築し、車載のものも含めすべての機器やプログラムをスマートに連携させたい。そうすればスタッフの作業がスムーズになり、ストレスが減ります。スタッフのストレスが減れば、それがラリーの成績にも当然良い影響を与えると思います。規定の関係で、現在、ラリー中は車載のTOUGHBOOKとの無線ネットワークは構築できませんが、規定をクリアできる範囲で、今後もシステムをよりよいものへと進化させていきたいと思います」
と、楢山システムエンジニアから力強い言葉をいただきました。今後もスバル チーム クオシス様では、TOUGHBOOK、Let'snoteが活躍することでしょう。

   
 
お問い合わせはこちら →  ご購入相談
  パソコン(法人向け)トップページ  納入事例一覧
  
   ( 2006年9月)