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映画のセリフで気づくビジネス成功のヒント〜第1回


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「キッド」/ Text by 藤村正宏(Masahiro Fujimura)
子どものときにどういう大人になりたかったのか、って考えてみる。

ボクは今、マーケティング・コンサルタントという仕事をしています。
映画の八歳のラスティに言わせると、「自分では何もしないで、人に命令してやらせる仕事」をしている。
もし八歳のボクがここに現われたら、ボクは子供の頃の自分に今の仕事を誇れるかなな?
この映画を見たときからずっとそれを考えていた。

そして、そう考えることはとっても大切なことだと思うんです。
 あなたが今やっている仕事を八歳のときの自分が見たら、本当にいい仕事だって言えるか?
どうですか?

 僕も子どもの頃はいろんなことをやりたいと思った。
幼稚園の誕生会のときに先生に聞かれました。
「マー君は大きくなったら何になりたいの?」
ボクは「鉄人28号をつくる博士になります」って答えた。

 「鉄人28号」というアニメがすごく好きで、毎週ワクワクして見ていた。
そしていつも考えていた。
「鉄人28号って、リモコンを悪者に奪われちゃうといきなり悪役になっちゃってかわいそうだな」と思った。
だから正太郎君という主人公がリモコンを奪われないようにって、いつもハラハラ、ドキドキして見ていたんです。
 そしてあるとき考えたんですね。
これスゴイなあ。
この中で一番偉い人は誰だろうって。
鉄人28号中心にこのスゴイお話があるんだから、この鉄人28号をつくった人が一番偉いんだと思って、「これをつくった博士になります」って言ったんですね。

幼稚園生としては、けっこう深く考えていた。
結局、正義の味方のロボットを作る博士にはならなかったけど、今の仕事は誇りをもってやっています。

 ボクが今やっている仕事は、八歳のボクが今ここに現われたとしても、その子に対して誇れると思う。

でもこの映画の主人公は八歳の彼と接しているうちに、今の仕事に対していろんな疑問が湧いてくるんです。 本当にこの仕事をしていていいのかとか、
本当に俺がやりたい仕事だったのかとかね。

ビジネス的にはものすごく成功している。
でも、たいせつなものを忘れてきたんじゃないのかと考え始めて、自分の心の中をのぞいていく。

 八歳の彼が主人公に質問するシーンがあります。
自分のその後のことを聞くんです。
「勉強はできたのか」とか「今いじめられているけど、これからどうなるの」とか。

子供の頃の自分と話しているうちに、主人公は疑問をどんどん持ち始める。
本当は何がやりたかったのか。
本当に今の仕事をやりたいのか。

 後半は、それを解決していく話になっていきます。

悩んだ主人公は、女友達に相談するんですね。
その女性が主人公に聞かれるんです。
もし子供の頃の自分が現れたら、

「君なら、どうする?」

彼女は言います。

「わたしならこう言うわ
 “何も心配しないで”
 “すばらしい未来だから”」

それにつづけてこう言うのです。

 「子供の頃の夢を実現できる人は少ないわ。
  宇宙飛行士になれる子供が何人いると思う?
  バレリーナになる夢だって。
  大事なのは夢に近づく努力。」

ボクたちは子供の頃、たくさん夢をもっていました。
それは今、叶わなかったかもしれません。
でも、形を変えて夢はつづいているのです。

あなたは、子供の頃、どんな夢をもっていましたか?

もし今、子どものときの自分が現われたらと考えてみてください。

 「キッド」は、

 夢ってなんだろ?
 仕事って自分にとってどういう意味があるのだろう?

そういうことを問いかけてくれる映画です。

 今の仕事に疑問を感じたら。
 今の仕事が嫌だなって思ったら。

 週末にでも、レンタルショップに行って、借りて観てください。
 きっと何か大切なことを思い出すでしょう。
そして、心が軽くなって、あなたの仕事にも何か「ちがい」が出てくる。 そう思います。

「大事なのは夢に近づく努力」

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