鬼才、ロバート・アルトマン監督が、
権力者“プレイヤー”を目指す若手プロデューサーを主人公に、
ハリウッドの内幕をシニカルに描いた傑作ドラマです。
何度も観ましたが、本当に面白い。
あらすじをちょっと紹介しましょう。
グリフィン・ミル(ティム・ロビンス)は、大手映画スタジオのエグゼクティブ。
脚本担当の重役なんですね。
高級4WDのレンジローバーを乗り回し、多忙な日々を送っている典型的な業界人。
やり手のプロデューサーである彼のオフィスには、朝から売り込みのライターや監督たちでひきもきらない。
でも、最近業績がよくないんです。
ヒット作がなかなか出ない。
さらに、20世紀フォックスから敏腕プロデューサーがヘッドハンティングでやってくる。
ミルは自分の重役の席の危うさを感じる。
そんなある日、いつものようにオフィスに出勤した彼は、ある一通のハガキを目にするんです。
そこには彼を殺すといった内容が書かれている。
その後も脅迫状は次々と届くんです。
そして、ついにミルは以前シナリオをボツにしたことのある脚本家の男が怪しいと感じて会いに出かける。
そして、言い争いをしているうちに、過失で相手の男性が死んでしまうんです。
怖くなったミルは、現場から逃げてしまうんです。
ところが、脅迫状は依然とミルの元に届くんです。
犯人探しのサスペンス、ラブ・ストーリーなどの要素もバランスよく盛り込み、
第1級のエンターテインメント作品になっています。
また俳優たちがすごい!
主役を演じるティム・ロビンスの演技は上手なのは当たり前ですけど、面白いのは本物のスターが、チョイ役でたくさん出ていること。
ジュリア・ロバーツ、
ブルース・ウィリス、
バート・レイノルズ、
アンジェリカ・ヒューストン、
ジョン・キューザック、
ジャック・レモン、
アンディ・マクダウェル、
ジェームズ・コバーン、
ジェフ・ゴールドブラム、
ピーター・フォーク、
ロッド・スタイガー、
スーザン・サランドン
などなどの、
第一線で活躍する俳優たちが自分自身の役で出ているんです。
どこで誰が出ているのか探すのも面白い映画です。
さすが、ロバート・アルトマンですね。
さてさて、この映画の後半の部分に、こういうシーンがあります。
「あなたの仕事のことをきかせて」
と、新しい恋人に言われた主人公。
自分の仕事を説明するんですね。
「ストーリーを聞いて、映画化するかどうかを決める。
1日にかかってくる電話は125本
それが100本に落ちたら、クビを心配し始める。
電話の相手が求めているのは
僕の“イエス”という返事だ。
僕が“イエス”というと、
ジャック・ニコルソンとスキーをする夢が現実になる。
だが、問題は・・・
僕が“イエス”と答えられる回数は・・・年にたった12回。
5万の企画の中から選ばれるのは12、厳しい選択だ。
だから、相手を傷つけることが多い・・敵もつくる」
そして、自分の過失で死んでしまったシナリオライターの作品が、どうしてダメだったのかを、彼女に聞かれる。
そのとき、彼はこう答えるんです。
「ヒット映画に必要な要素に欠けていた」
「どういう要素?」
「サスペンス・・・
笑い・・・
バイオレンス・・・
希望、ハート・・・
裸、セックス・・・
ハッピー・エンド。
ハッピー・エンドが大事だ」
冒頭のセリフはこういう状況で出てきます。
商業主義に走りすぎた、ハリウッドの映画産業を痛烈に皮肉っている。
そういう映画なんですね。
「ハッピー・エンドが大事」
このセリフは、この映画の中ではかなり皮肉めいた意味で使われているのですが
ビジネスにとっては、とっても重要な概念だと思うんです。
それはどういうことかというと・・・
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