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“無敵のビジネス・プレゼンテーション力〜第24回”


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「伝わらなければ意味がない」。ビジネスにおいて、伝えることの大切さとその具体的なテクニックを教える実践的コラム。プレゼンテーションや、会議、企画書作成の現場で明日から使えるノウハウ満載です。
Text by 藤村正宏(Masahiro Fujimura)
「プレゼンテーションはコミュニケーション」

ビジネスコラム『無敵のプレゼンテーション』24回目。
今回が最終回です。

■あなたらしい方法でプレゼンしよう

 前のコラムのプレゼンテーションの機材のところで、プロジェクターとパワーポイントを使うのが基本と書きました。
確かにさまざまな場面で使われている便利なツールですが、別にそれにこだわらなくてもいいわけです。
あなたらしい方法があったら、それでいい。
 それを目の当たりにするようなプレゼンテーションを見る機会がありました。

「うちのホテルの従業員向けにこんなプレゼンしてみたんです」

とボクの前でプレゼンテーションしてくれたんです。

「私はまったくパソコンというものがダメなんですよ。だから、ローテクなこんなやりかたでプレゼンテーションしました」。
彼女は手作りの紙芝居のようなもの出してきたのです。
 そのプレゼンテーションは、「お客様へのDM」というのはやめよう。
「DMはすなわちお客様へのラブレター」、だからラブレター部を作ろうという内容のものでした。
 カラー画用紙に手描きのイラスト。
切り貼りした紙をくっつけたり、はがしたり。
飛び出す絵本のように、めくると何かが出てくる仕掛け。
 見ているだけで、とってもワクワクしました。楽しくて、何より新鮮。
 しっかりと意図も伝わった、素晴らしいプレゼンテーションでした。
 あとから聞いたのですが、彼女、前職は幼稚園の先生だったんです。

 このように、伝えたい思いがあったら、どんな方法でも伝えることができるんです。

 地球温暖化の危機を訴えていたドキュメンタリー映画「不都合な真実」。これを観ていて、「ああ、これもやっぱりプレゼンテーションだな」。そう思った。

 一連の地球温暖化・環境問題活動でノーベル平和賞を獲得した、元のアメリカ副大統領のアル・ゴア氏の映画です。
 ドキュメンタリー映画という手法を使って、人々に思想を伝えているわけです。
 ドキュメンタリー映画が思想や主義を伝える方法として、かなり注目を集めています。
「ドキュメンタリー」と「プロパガンダ」を組み合わせて、「ドキュガンダ」という言葉も生まれている。
「プロパガンダ」というのは「宣伝」という意味。特定の思想や主義を伝える場合に使われる用語です。

 伝えたい思いがあれば、プレゼンテーション手法はたくさん考えられるわけです。
 ドキュメンタリー映画を作るなんて資金のかかることだけでなく、ほとんどお金のかからない方法だってあります。

 あなたらしい方法を考え出してみてください。

 以前ボクが実施したプレゼンテーションです。
 あるショッピングセンターの一つのフロアーのリニューアル企画をしたときのことです。
 プレゼンテーションの予算も少なく、準備の時間もあまりなかった。
プレゼン当日、ボクは大きな紙を壁に貼って、そこにプレゼンする内容をドンドン書いていったんです。

「この通路のイメージは昭和の町並みです」

 と言って、「昭和の町並み」と紙に書いてその横に、イメージ写真のカラーコピーをテープで貼り付けます。
 アシスタントが昭和の代表的グループ「クレージーキャッツ」のヒット曲を流します。
それで具体的な施設のラフスケッチを貼って、施設の内容を解説していく。
最初は白紙の大きな紙が、最後には大きなコンセプトボードに変っています。
 このプレゼンは大成功でした。その仕事も獲得しました。

 お金がなくても、伝えたい思いがあったら、方法はいくらでも考えられるんです。
 熱意を持つことが大切です。熱い思いを持ちましょう!
 そして熱い思いを伝えるのです。熱いエネルギーを聞いている人に届けることです。
 注意することは、「熱い思い」といっても、ひとりよがりの思いではないということです。
聞いている人にとって、役立つかどうか? 関心があるかどうか?
 利益につながる、改善になる、メリットがある、などなどそこに注目しなければなりません。

相手と同じ目線で、同じ方向を向くということです。
 聞き手を巻き込む「熱い思い」です。
同じ目的に向かっているということを意識させてあげましょう。
 聞いている人と共有する思いでなければ、伝わらないのです。
 熱いエネルギーを聞いている人に届けましょう。

 大丈夫です!
 自信をもってください。

「ボクはこのプレゼンテーションのために、しっかり準備をした」
「何度もリハーサルを繰り返し、論理的にもしっかりしている。今のボクのベスト」
「この間も上手くできて好評だったから、今回も大丈夫」

 小さい自信の積み重ねが、大きな自信になっていくのです。
どんなことでもかまいません。
成功体験を積み上げていくうちに、自信も深まっていきます。
 たとえば、同僚にリハーサルを見てもらい、意見を言ってもらう場合。
そのとき、注意点ばかりではなく、どこが良かったかも言ってもらいましょう。
「良いところ」は必ずあるはずです。
 その部分をどんどん指摘してもらいましょう。
その部分があなたの得意なところです。
その些細なコトの積み重ねが、あなたのプレゼンテーションの「質」を高めていくのです。

■おわりに

長い間、読んでくださってありがとうございます。
あなたに最大限の感謝です。

プレゼンテーションは、ビジネスの現場だけではなく、人生のさまざまな場面で役に立つはずです。

プレゼンテーションはコミュニケーションだからです。
家族とのコミュニケーション。
友人や恋人とのコミュニケーション。
縁ある人とのコミュニケーション。

あなたが伝えたいことを、ちゃんと伝えること。
それがプレゼンテーションだからです。

あなたがあなたらしく輝いて、
あなたと、あなたの大切な人が
しあわせになることを心から祈っています。

素晴らしいプレゼンテーションで、
素晴らしい人生を!

 

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