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前のコラムのプレゼンテーションの機材のところで、プロジェクターとパワーポイントを使うのが基本と書きました。
確かにさまざまな場面で使われている便利なツールですが、別にそれにこだわらなくてもいいわけです。
あなたらしい方法があったら、それでいい。
それを目の当たりにするようなプレゼンテーションを見る機会がありました。
「うちのホテルの従業員向けにこんなプレゼンしてみたんです」
とボクの前でプレゼンテーションしてくれたんです。
「私はまったくパソコンというものがダメなんですよ。だから、ローテクなこんなやりかたでプレゼンテーションしました」。
彼女は手作りの紙芝居のようなもの出してきたのです。
そのプレゼンテーションは、「お客様へのDM」というのはやめよう。
「DMはすなわちお客様へのラブレター」、だからラブレター部を作ろうという内容のものでした。
カラー画用紙に手描きのイラスト。
切り貼りした紙をくっつけたり、はがしたり。
飛び出す絵本のように、めくると何かが出てくる仕掛け。
見ているだけで、とってもワクワクしました。楽しくて、何より新鮮。
しっかりと意図も伝わった、素晴らしいプレゼンテーションでした。
あとから聞いたのですが、彼女、前職は幼稚園の先生だったんです。
このように、伝えたい思いがあったら、どんな方法でも伝えることができるんです。
地球温暖化の危機を訴えていたドキュメンタリー映画「不都合な真実」。これを観ていて、「ああ、これもやっぱりプレゼンテーションだな」。そう思った。
一連の地球温暖化・環境問題活動でノーベル平和賞を獲得した、元のアメリカ副大統領のアル・ゴア氏の映画です。
ドキュメンタリー映画という手法を使って、人々に思想を伝えているわけです。
ドキュメンタリー映画が思想や主義を伝える方法として、かなり注目を集めています。
「ドキュメンタリー」と「プロパガンダ」を組み合わせて、「ドキュガンダ」という言葉も生まれている。
「プロパガンダ」というのは「宣伝」という意味。特定の思想や主義を伝える場合に使われる用語です。
伝えたい思いがあれば、プレゼンテーション手法はたくさん考えられるわけです。
ドキュメンタリー映画を作るなんて資金のかかることだけでなく、ほとんどお金のかからない方法だってあります。
あなたらしい方法を考え出してみてください。
以前ボクが実施したプレゼンテーションです。
あるショッピングセンターの一つのフロアーのリニューアル企画をしたときのことです。
プレゼンテーションの予算も少なく、準備の時間もあまりなかった。
プレゼン当日、ボクは大きな紙を壁に貼って、そこにプレゼンする内容をドンドン書いていったんです。
「この通路のイメージは昭和の町並みです」
と言って、「昭和の町並み」と紙に書いてその横に、イメージ写真のカラーコピーをテープで貼り付けます。
アシスタントが昭和の代表的グループ「クレージーキャッツ」のヒット曲を流します。
それで具体的な施設のラフスケッチを貼って、施設の内容を解説していく。
最初は白紙の大きな紙が、最後には大きなコンセプトボードに変っています。
このプレゼンは大成功でした。その仕事も獲得しました。
お金がなくても、伝えたい思いがあったら、方法はいくらでも考えられるんです。
熱意を持つことが大切です。熱い思いを持ちましょう!
そして熱い思いを伝えるのです。熱いエネルギーを聞いている人に届けることです。
注意することは、「熱い思い」といっても、ひとりよがりの思いではないということです。
聞いている人にとって、役立つかどうか? 関心があるかどうか?
利益につながる、改善になる、メリットがある、などなどそこに注目しなければなりません。
相手と同じ目線で、同じ方向を向くということです。
聞き手を巻き込む「熱い思い」です。
同じ目的に向かっているということを意識させてあげましょう。
聞いている人と共有する思いでなければ、伝わらないのです。
熱いエネルギーを聞いている人に届けましょう。
大丈夫です!
自信をもってください。
「ボクはこのプレゼンテーションのために、しっかり準備をした」
「何度もリハーサルを繰り返し、論理的にもしっかりしている。今のボクのベスト」
「この間も上手くできて好評だったから、今回も大丈夫」
小さい自信の積み重ねが、大きな自信になっていくのです。
どんなことでもかまいません。
成功体験を積み上げていくうちに、自信も深まっていきます。
たとえば、同僚にリハーサルを見てもらい、意見を言ってもらう場合。
そのとき、注意点ばかりではなく、どこが良かったかも言ってもらいましょう。
「良いところ」は必ずあるはずです。
その部分をどんどん指摘してもらいましょう。
その部分があなたの得意なところです。
その些細なコトの積み重ねが、あなたのプレゼンテーションの「質」を高めていくのです。 |