家庭用燃料電池「エネファーム」の戸建用本州寒冷地向け新製品発売について
〜新たに寒冷地域への展開が可能に〜

2017年11月1日
パナソニック株式会社

パナソニック株式会社(以下、パナソニック)は、家庭用燃料電池「エネファーム」(以下、エネファーム)の戸建用の本州寒冷地向け新製品(都市ガス13A及びLPガス用)を開発し※1、2018年2月1日にLPガス用、4月1日に都市ガス用を、順次ガス事業者向けに発売します。

従来の本州向け製品は周囲環境温度の下限-10°Cまでの対応でしたが、今回-15°Cまで運転可能にしたことで、最低気温の低い東北地方や長野県など本州の寒冷地域にも設置できるようになりました。また、従来の設置可能標高は500mまででしたが、LPガス用モデルは標高700mまでの地域に対応したことも併せて、日本国内における設置可能エリアの拡大を実現しました。

本州寒冷地向け新製品は、2017年4月発売の第5世代モデルと同様に、ロングパフォーマンス「12年発電設計」※2を採用して、より長く使えることで経済性を向上しました。また、レジリエンス機能(非常時に役立つ機能)を標準搭載して停電時の安心※3を提供すると共に、IoT化への対応としてインターネットに接続可能な仕様を搭載し、メンテナンスなどの際に遠隔から機器の状態を確認できるようになりました。本製品は、貯湯ユニット※4とバックアップ熱源機※4が分離された別置型の構成で、バックアップ熱源機は本州での設置に適した屋外に設置可能なRF式となっています。

パナソニックは、これまで北海道の都市ガス用に寒冷地向け製品を販売していますが、特にLPガス用の需要が多い本州の寒冷地域には対応していませんでした。これまでに寒冷地向けの機種開発で培った機器の断熱構成や凍結予防運転、配管の保温方法などのノウハウを本州向け機種に取り入れることで、本州寒冷地向け新製品の発売が可能となりました。

当社は、今回の製品でさらなる販売の拡大を目指すとともに、エネファームの普及を通じて、お客さまの快適な暮らしと安心の提供、地球環境の保全などに貢献してまいります。

本製品の外観


別置型

エネファームについて

「エネファーム」はガスから取り出した水素を空気中の酸素と化学反応させて発電し、発電した電気は家庭内で利用します。その際に出る熱も給湯に利用します。電気をつくる場所と使う場所が同じであるため送電ロスがなく、また発電時に出る熱を無駄なく活用できる環境に大変やさしいシステムです。火力発電所からの電気と都市ガス給湯器からの給湯を行う方式と比べ、定格運転時にCO2排出量を約47%削減、一次エネルギー消費量を約37%削減できます(都市ガスの場合)※5。また、光熱費の節約※6も可能です。

  1. ※1:開発にあたっては、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務の結果得られた成果を一部活用しています。
  2. ※2:従来7万時間(10年相当)であった発電耐久時間を9万時間(12年相当)に長時間化しました。
  3. ※3:発電中の停電時に発電して500Wまで電力を供給することや、発電停止中の停電時には外部電源を接続してエネファームの発電起動が可能です。停電時の発電にはガスと水道が供給状態であることが必要です。また、断水した場合は、タンクの水を雑用水として使用できます。
  4. ※4:貯湯ユニットとバックアップ熱源機は、株式会社ガスターが開発しました。
  5. ※5:一時間の定格運転時の発電量(0.70kWh)と熱回収量(1.01kWh/約35L・40°C)を、従来の火力発電所からの電気と、都市ガス給湯器からの給湯を行う方式でまかなった場合との比較です。
  6. ※6:光熱費節約効果は、使用する電力やお湯の量、購入する電気やガスの料金により異なります。

仕様概要

  新製品
適用ガス種 都市ガス(13A) LPガス
発売日 2018年4月1日予定 2018年2月1日予定
設置条件 設置環境温度 -15°C〜40°C
設置可能高度 500m 以下 700m 以下
性能 発電出力 200W~700W 300W~700W
定格発電効率 35.2% (HHV)
39.0% (LHV)
35.0% (HHV)
38.0% (LHV)
定格熱回収効率 50.6% (HHV)
56.0% (LHV)
52.5% (HHV)
57.0% (LHV)
定格総合効率 85.8% (HHV)
95.0% (LHV)
87.5% (HHV)
95.0% (LHV)
貯湯タンク容量 140 リットル
寸法 燃料電池ユニット H1,750mm×W400mm×D400mm
貯湯ユニット H1,750mm×W560mm×D400mm
バックアップ熱源機 H750mm×W480mm×D250mm
質量 燃料電池ユニット 65kg
貯湯ユニット 53 kg
バックアップ熱源機 38kg
停電時発電出力 最大 500W

以上

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