ナチュラルチラーの原理

自然冷媒(水)を使った冷房方式


冷媒(水)が4つの部屋を繰り返すサイクルで冷房します。①蒸発:水が蒸発して熱を奪います(気化熱の利用)②吸収:吸収液が水蒸気を吸収します。③再生:薄くなった吸収液を加熱し、元の濃さに戻します。④凝縮:水蒸気を冷やして、液体の水に戻します。



水の蒸発温度(凝縮温度)と圧力の関係


水は大気圧(絶対圧力760mmHg)においては100℃で沸騰蒸発します。圧力が下がると、1/10気圧(絶対圧力76mmHg)では46℃で、1/100気圧(絶対圧力7.6mmHg)では6.5℃で蒸発します。この性質を利用し、ある容器内を高度の真空に保つことにより、水を蒸発させて冷熱を得られるようにしたのが吸収式冷凍機です。


臭化リチウム(LiBr)とは?


臭化リチウムは、海水から得られる臭素(Br)と、リチウム(Li)からつくられる白色の結晶です。食塩(NaCl)と似た性質をもち、吸水性に優れていることから吸収式冷凍機に利用されています。


当社ではより高効率な二重効用型(再生器を2つに分け、バーナーと冷媒蒸気による加熱方式)を採用しております。