出荷検品ソリューション

出荷検品ソリューション導入事例

電子部品の検品・トレーサビリティ情報登録作業を大幅に軽減

パナソニック株式会社 モバイルソリューションズ事業部 神戸工場

BEFORE 1個のリール検品時間が約15秒〜20秒
AFTER バーコード一括読取で約6秒に短縮

※上記の数字は特定条件下による実験テストで実証されたものです。実際の運用環境によっては、この数字が出ない場合もあります。

導入前の課題

トレーサビリティの確保にかかる負担を減らしたい

製造履歴の追跡を可能にするトレーサビリティシステムは、いまや信頼されるモノづくりに不可欠の要素です。「レッツノート」や「タフブック」といったパソコンを製造しているパナソニック株式会社 モバイルソリューションズ事業部 神戸工場では約10年前より、部品の入荷から製造、出荷までのすべての工程において製品の個体情報を記録し、管理を行ってきました。しかし、ここで大きな課題となっていたのが、情報の入力作業にかかるコストです。 例えば、PC実装用の部品であるSMDリールは、多いものであれば9つもバーコードが添付されていることがあります。入荷時の検品作業では、オペレーターがこのバーコードをすべてリーダーで読み取って品番照合を行うと共に、基幹システムに全情報を登録し、新たに当社管理用バーコードを発行・添付して次工程に送ってきましたが、SMDリールは一日に2,000〜3,000点も入荷されるため、検品・入力作業は10時間に及ぶこともありました。従来はこの作業に対し、作業者が付きっきりの状態だったのです。

※SMD:Surface Mount Device(表面実装用の部品)

従来の作業風景:スキャナーを持ったままの長時間の検品作業は、身体的負担も大きい。

導入検討

バーコード一括読み取りを可能にするソリューション

部品の個体情報を入力する時間と労力を軽減できないか。そこで検討されたのが、バーコードを一括で読み取る「出荷検品ソリューション」の導入でした。これはベルギーに本拠地を置くサプライチェーンソリューションに専門特化したZETES(ゼテス)社が提供するZETES MEDEA™ の一つで、SMDリールに貼付されている多数のバーコードを一括で読み取ることができるシステムです。パナソニック株式会社 モバイルソリューションズ事業部 神戸工場はZETES社のコンサルティングを受けて、工場全体の効率化の課題および改善により得られる効果を試算・検討した上で、SMDリールの検品作業工程にバーコード一括読み取りのソリューションを導入することにしました。

●ZETES及び、ZETES MEDEA™ はZETES(ゼテス)社の商標です。

  • 導入ポイント1

    部品上の複数のバーコードを
    カメラで瞬時に一括読取

  • 導入ポイント2

    伝票との相違や読取モレは
    画面に赤くエラー表示

  • 導入ポイント3

    2次元コードも読取可能。
    スタンプ等も画像で保存可能

導入効果

作業時間の短縮、ミスの撲滅など多くのメリットを実現

1.作業時間の短縮

出荷検品ソリューションにより、SMDリールに貼付されている複数のバーコードを一つひとつ読み取っていた検品・トレーサビリティ情報登録作業が一括化され、1個あたり15〜20秒ほど必要であった作業時間を約6秒まで短縮することができました。これにより、年間およそ720時間の作業時間削減が見込めます。実際、作業の担当者は、繁忙期の残業時間の減少など、業務時間の明らかな短縮を実感しています。また、従来はリーダーを持って多数のバーコード読み取りを続ける作業者の身体的負担も大きかったのですが、この疲労が軽減されたことも健康経営上のメリットです。

複数のバーコードを一括で読み取る 出荷検品ソリューションにより、検品・トレーサビリティ情報登録作業の時間が大幅に短縮。

2.作業ミスの撲滅

従来のバーコード読み取り作業は、一つひとつが手作業で行われ、作業チェックも目視のみだったため、しばしば検品時のスキャンの未処理が発生しており、後工程でエラーが発生することがありました。しかし、出荷検品ソリューションでは、部品上のバーコードをカメラで瞬時にすべて読み取り、伝票上のデータと現物に相違があったり、読み取りモレがあったりした場合には赤くエラー表示が出るため、そのような作業ミスの発生を撲滅することができました。

また、作業が簡略化されたことで教育にかかる手間も軽減。従来、作業者の指導には半日程度かかっていましたが、出荷検品ソリューションの導入により3分ほどに大幅短縮。熟練者と初心者の作業のバラつきも防ぐことができています。

このほか、従来は対応できなかった2次元コードも読み取ることができるようになりました。また、スタンプなどの文字情報も画像として保存できるようになったため、これまで以上にトレーサビリティの精度向上に貢献することができました。

スキャン情報は画面上に一覧表示。エラー発生時は赤く表示されるため、見逃しのリスクが減少。

  • 導入メリット1

    作業時間が大幅に短縮。
    作業者の身体的不安も軽減

  • 導入メリット2

    スキャン未処理などの
    作業ミスの発生を撲滅

  • 導入メリット3

    教育の手間が減り、熟練者と
    初心者の作業のバラつきも防止

■インタビューに協力いただいた方々

  • 堀井 浩次

    パナソニック株式会社 
    コネクティッドソリューションズ社
    モバイルソリューションズ事業部
    堀井 浩次

  • 今田 泰樹

    パナソニック株式会社 
    コネクティッドソリューションズ社
    モバイルソリューションズ事業部
    今田 泰樹

  • 「 和美

    日通・パナソニック ロジスティクス株式会社
    「(はい) 和美

*掲載内容は取材当時(2019年6月)のものです。

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