ビジネスソリューション

TOUGHPAD導入事例

交通業編-Public-

  • 導入機種頑丈7型タブレット TOUGHPAD JT-B1
  • 用途オンデマンド交通システム

順風路株式会社様

利用者の要望に合わせて効率的な運行ルートを自動作成する
オンデマンド交通システムを支えるTOUGHPAD JT-B1の車載活用

順風路株式会社は、道路交通に関わる様々なサービスを開発・運営するユニークな企業様。同社が展開する乗合型のオンデマンド交通システム「コンビニクル」は、交通の空白地帯の新しい交通手段として、全国の自治体から注目を集めています。最適なルートを解析し、効率的な運行を実現するための端末として、TOUGHPAD JT-B1が車載で活躍しています。

  • 順風路株式会社様

納入先プロフィール

[納入先]
順風路株式会社様
[所在地]
東京都豊島区東池袋五丁目44番15号 東信東池袋ビル1F
[ホームページ]
http://www.jpz.co.jp/

全国の自治体を中心にオンデマンド交通システム「コンビニクル」を提供

順風路株式会社は、道路交通に関わるさまざまなサービスを開発・運営している企業です。
地上波デジタルデータ放送への交通情報の提供、高速道路会社ホームページでの経路・所要時間案内の開発・運営など、道路交通関連の高い技術と知識を駆使して、さまざまなビジネスを展開しています。
中でも、東京大学と提携し、順風路がビジネス展開するオンデマンド交通システム「コンビニクル」は、今後の新しい交通システムとして、大いに注目を集めています。

研究開発二部の田 振平 様は、コンビニクルについて、次のように説明されます。

「コンビニクルは、乗客の希望に合わせて運行する乗合型の交通機関です。路線バスとタクシーのあいだのようなシステムで、到着時刻を厳守するアルゴリズムを用いて、ビジネスユースにも利用できる交通システムを低コストで実現可能です。現在は、交通の空白地帯、交通弱者の救済を主な目的としています。
地方の路線バスは採算が厳しく、撤退したところも少なくありません。代わりに自治体がコミュニティバスを運行したりしていますが、それでも経営は厳しいのが実態です。コンビニクルは、こうした自治体を中心に、現在、全国28カ所で活用されています」(田様)。

コンビニクルでは、小型のバスやバン、タクシー車両など、さまざまな車両が利用されますが、いずれの場合も車載器が搭載されます。車載器には、AINIX MOBILE通信回線を使用し、利用者の予約に合わせて、つねに最新のルートが表示されます。そして、運転手は車載器に表示される指示に従ってルートを確認し、車両を運行させるのです。

システムは、クラウドで提供されるため、サーバーを必要としません。また、従来のシステムでは、人がルートを決定していましたが、コンビニクルではクラウド上のシステムが自動的にルートを設定するため、大幅なコストダウンが可能となっています。

  • 佐藤 光様

    順風路株式会社 研究開発二部 技術担当部長 佐藤 光様

  • 田 振平様

    順風路株式会社 研究開発二部 田 振平様

多くの端末を試した結果、頑丈なTOUGHPADを選定

順風路様は、実験段階からコンビニクルに関わっています。その間、さまざまな車載器を試し、最終的にパナソニックの製品にいきついたと、研究開発二部 技術担当部長の佐藤光 様は次のように語ります。

「コンビニクルには、実験段階から関わって、もう5、6年になります。その間、車載器としてさまざまな製品を試しましたが、どれもすぐに壊れてしまいました。車の振動、温度に加え、つねに通信をし続ける必要があるため、車載器には非常にタフな製品が求められるのです。
2012年の夏に、パナソニックのBizPadを導入しました。画面輝度やバッテリーなどで少し課題はあったものの、試した製品の中では、最も安定的に利用できています。その実績もあり、今回、新製品のTOUGHPAD JT-B1を追加導入して、ナビゲーションシステムとの連携を実現しました」(佐藤様)

順風路様は、コンビニクルのサービスを開始した当初からカーナビ連携を検討していました。しかし、最適な車載器が見つからず、実現はしていませんでした。
BizPadに関しても、USBポートが1つだけで、そのUSBポートが給電用でふさがってしまうため、カーナビと接続することはできませんでした。

これに対し、追加導入されたJT-B1には、専用の電源コネクターとUSBポートが用意されているため、車両のバッテリーで給電しながら、USBポートとカーナビゲーションを接続することが可能となりました。これにより、カーナビのハードウェアもセットにした新しいサービスメニューを提供することが可能になったのです。

  • TOUGHPAD JT-B1

    TOUGHPAD JT-B1に表示される巡回ルート(左)。TOUGHPAD JT-B1はUSB端子とは別に電源端子を搭載し、1つは電源、1つはカーナビと接続されて利用されています(右)。

  • TOUGHPAD JT-B1と連携して利用されているカーナビ

    TOUGHPAD JT-B1と連携して利用されているカーナビ。道に迷うことがなくなったと、たいへん好評です。

高齢者の生活手段として活用される埼玉県北本市のデマンドバス事例

埼玉県北本市も、JT-B1とカーナビがセットになったサービスを利用している自治体のひとつです。あらかじめ登録すれば、北本市の住民なら誰でも1回あたり300円(小学生や身障者、要介護認定を受けている住民は150円)で利用できます。予約は1週間前から可能で、当日でも1時間前からの予約ができるため、歩くことが困難な高齢者を中心に活用されています。

市からサービスを受託し、運行を担当されている島田観光バス株式会社 専務取締役島田幸夫 様は、このサービスの意義について次のように説明されます。

「運用を開始して約3年になりますが、現在、約6600名の登録者にご利用いただいています。車両は3台で、1日平均で約60名の利用者がいます。
本サービスを提供して実感するのは、近くのバス停までも歩くことが困難な高齢者が非常に多いことです。こうした高齢者の中には、デマンドバスに合わせて生活されている方も少なくありません。また、学童保育の施設から塾に通う子供達にも利用されるなど、共働きの家庭にとってもなくてはならない交通手段として活用されています」(島田様)

TOUGHPAD JT-B1については、次のように高く評価されます。

「TOUGHPADは、ナビと端末が連動するので、土地勘のない運転手でも安心して利用できます。また、以前と比べると、画面も明るく、動作も高速なので助かっています。

目的地でお客様を降ろし、料金をいただいて距離を記録し、次の場所を確認するのですが、混んでいる時は、その1秒、2秒の違いが非常に大きいのです」(島田様)

  • 運転席の様子

    運転席の様子。運転席の左側にTOUGHPAD JT-B1を置いて 操作します。また、前方のカーナビゲーションと連動しています。

  • 島田幸夫様

    北本市から委託されて、デマンドバスを運行している島田観光バス株式会社 専務取締役島田幸夫様。歩くことの出来ない高齢者には、不可欠な交通手段だと強調されます。

地方だけでなく都市部でも期待される新時代の交通システム

TOUGHPAD JT-B1のカーナビ連携はとても好評で、北本市のように、カーナビ連携サービスへの乗り換えを検討している既存ユーザーも多いといいます。
また、順風路様としても、今後、コンビニクルの導入地域をさらに増やすため、研究開発にも力を入れていく予定です。ただ、まだまだ知名度を上げていく必要があると、佐藤様は次のように強調されます。

「現在は地方の自治体が中心ですが、都市部にも交通空白地帯はありますので、都市部での利用も増えていくと思います。また、病院やデイサービスなど、民間での活用も可能ですし、東京オリンピックに向けて、新しい交通手段として注目されるのではと期待しています。そのためにも、より多くの方に、コンビニクルを知っていただこうと考えています」(佐藤様)

少子高齢化が進む日本では、シェアハウスやカーシェアリングなど、住宅や交通手段などを他者とシェアする考え方が広がっています。無駄をなくし、利用コストを下げるとともに、他者と分かち合おうとする考え方は、これから、さまざまな分野で広がっていくでしょう。

その意味でも、順風路様の展開するコンビニクルは、時代のトレンドに合っているといえるのではないでしょうか。そのコンビニクルを支えるため、TOUGHPAD JT-B1は、これからも、過酷な環境下で活躍し続けることでしょう。

(2014年4月)

  • デマンド交通システムで利用されている車両

    北本市が提供するデマンド交通システムで利用されている車両。

  • 車両内部の乗客席

    車両内部の乗客席。定員は8名で、乗り合いで利用します。

(2014年4月)

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