ビジネスソリューション

TOUGHBOOK導入事例

製造業編-Manufacturing-

  • 導入機種頑丈10.4型PC TOUGHBOOK CF-H1
  • 用途検査管理・稼働管理システム

株式会社 香月堂様

「ヘルスケア向け」だから衛生的で食品工場にも最適。
タブレット型モバイルPC CF-H1を生産ラインに採用。

バウムクーヘン、マドレーヌ、パウンドケーキ等のおいしいお菓子を、全国の大手コンビニ、スーパーへ提供されている株式会社香月堂様。2007年、新工場の竣工を機に、安全で高品質なお菓子づくりにますます邁進されています。この新工場の生産ラインで、管理システムの入力端末として採用されたのがTOUGHBOOK CF-H1。ヘルスケア向けとして開発されたCF-H1が、同様に衛生を求められる食品工場のニーズにも適確にお応えしています。

  • 株式会社 香月堂様

納入先プロフィール

[納入先]
株式会社 香月堂様
[所在地]
(本社)愛知県豊川市西島町袖身8番地
(穂ノ原工場)愛知県豊川市穂ノ原2丁目1番地33
[ホームページ]
http://www.kagetsu-do.co.jp/
[納入窓口]
イシダ総合システム株式会社様
http://www.ishida.co.jp/ww/ishida-sougou/
[システム開発]
ワム・システム・デザイン株式会社様
http://www.womnet.com/
穂ノ原工場 外観

全国のコンビニ、スーパーへ多くのお菓子を出荷

香月堂様は、お菓子メーカーとして全国に多くの製品を提供されています。その商品数は常時約120種にも上ります。「特にコンビニ向け商品は、売れ行きや季節によって入れ替わりが激しいのが特徴です。当社はお客様のニーズに迅速に対応するため、『早く開発、早く商品化』をコンセプトとし、それを生産面から実現するため2007年に新しい工場を稼働させました」と、穂ノ原工場工場長の中村知之様。

穂ノ原工場は、食の安全に万全を期し、消費者の嗜好の変化に即応できる最新鋭の工場です。現在、より高い製造品質を求め、「ロス率2%以下・稼働率100%・クレーム率100万分の1以下」を目標とする“チェンジ2010”プロジェクトを推進しておられます。

  • バウムクーヘン、マドレーヌ、パウンドケーキ、マフィンなど多彩な商品

    バウムクーヘン、マドレーヌ、パウンドケーキ、マフィンなど多彩な商品が人気です

現場の状況を即デジタル化する検査システムを導入

製品の品質と安全を守るためには、あらゆる工程において機器や製品の検査が欠かせません。検査記録に用いる帳票は、工場全体で400種類近くにも上り、日々発生する手書き帳票の管理や保管場所を要していました。また異常内容の把握や検査はすべて「人」に依存するため、場合によっては、後で紙を見てしかわからないこともあり、問題になっていました。そこで、「現場における使いやすさ、誰でも使え、誰でも同じ高品質を保てること」(中村様)を第一目的に、システム導入の検討をされました。

例えば包装ラインで行う食品品質保持剤(アルコール製剤)の管理は以下のように変化しました。「包装工程で封入する食品品質保持剤は、蒸散性が高いため、開封後2時間以内に1ロットを使い切らなくてはなりません。そのロットナンバーと時間をCF-H1で入力しています」(包装梱包担当 部署長 大井孝一様)

また、包装に微小な穴が開いていないかを調べる検査や、包装機の熱圧着温度の確認など、多くの検査結果がCF-H1に入力されます。その際、検査者の氏名は、CF-H1搭載のICカードリーダーで従業員証に内蔵されたICタグを読み取ることで入力されます。入力したデータは、無線LANでサーバーに送信。一連のシステムの導入により、即時性が大きく進みました。

工程異常があった際、従来は作業員からの報告や帳票の検査でしか分からなかったのが、今ではシステムから責任者に即通知。さらに万一スケジュール遅延が発生しても、画面へアラートメッセージを表示すると同時に責任者へ通知しますので、検査漏れの防止にも役立っています。

  • 中村知之様

    穂ノ原工場 工場長 中村知之様
    「CF-H1は、より高い製品品質達成への取り組み、『チェンジ2010』の推進を現場から支えてくれています」

  • 森靖史様

    企画・開発部 リーダー 森靖史様
    「現在は検査と稼働管理に使っていますが、画面も大きく情報量も多く表示できるので、さらに用途を広げていこうと考えています」

現場に一番近いところで管理する実稼働管理システム

これら検査端末(CF-H1)は、実稼働管理システムとしても使用されています。従来は、工場出入口に設置されたリーダーで出入りの時間を記録していましたが、これをラインごとにCF-H1で行うように変更。各々の職場で、休憩時の入退室を含めた記録が行えるようになりました。これにより、稼働時間のデータはより正確になり、これを勤怠(給与)システムとも連動させておられます。

「以前は、休憩に関しては紙ベースで管理していましたので、部下30人を紙一枚に集計しようとすると、判読できないほど小さな文字になっていました。今は、カードで入力しますので、集計も不要です。出退勤時の記録も私の近くのCF-H1で行うので、従業員との『おはよう』『おつかれさま』のコミュニケーションが取れるのも思わぬ利点ですね」(仕込・焼成担当 部署長 馬渡孝司様)

さらには、「稼働も勤怠も1分単位の実態が把握でき、より綿密な生産計画が立てられるようになりました」(中村様)とのことです。

  • 従業員証をそのまま読めるのもICカードを採用

    衛生上、作業服の中にいれている従業員証をそのまま読めるのもICカードを採用している特長です

衛生を保ち、必要な機能を備えた「現場で使える」端末探し

端末機種の検討が始まった時、目にとまったのが、CF-H1のリリースでした。開発をご担当されたワム・システム・デザイン株式会社 リアライゼーションチーム ディレクター 岡聰一様は、CF-H1を見た瞬間にひらめかれたそうです。

「アルコールで拭いて消毒できる!ヘルスケア向けと聞きましたが、衛生を保たなければならないのは食品工場も同じではないかと思い香月堂様に提案しました」(岡様)

カメラが搭載されていることも、重要なポイントでした。「『器具の修理や生産不具合品の確認を生産ラインから担当部署に依頼する際、不具合の写真を撮って送信できれば』というご要望もあったのですが、通常のPCだと、カメラで撮った写真データのPCへの転送が必要となり、現場従業員での対応は難しいと見送られていたのです。それが、カメラ搭載のCF-H1と出会ったことで、一気に解決しました」(岡様)

「もちろん出荷チェックなど『読ませる』だけの現場ではハンディターミナルも使用しています。しかしラインで検査をしながら入力するには、画面が小さすぎて入力しづらく採用できませんでした。CF-H1なら、普段はライン脇に置いておき、検査時に持っていけば現場で入力できる、画面も大きくタッチで使えるという点から『これしかない』と、即決しました」と、企画・開発部リーダー 森靖史様。

  • 詳細な検査データをタッチで入力できる検査画面

    詳細な検査データをタッチで入力できる検査画面。写真の取り込みも簡単です

  • 包装機のモニターに表示された温度を確認し、CF-H1に入力

    包装機のモニターに表示された温度を確認し、CF-H1に入力。小麦粉など原料が付着しても拭けるので現場に持ち込めます

業務内容や規模に応じて変化でき、より使いやすく進化するシステムを

検討にあたり、「変化に合わせスピードで勝負」「システムにあわせるのではなく、現場にあわせる」ことを重視されたそうです。

「当社のpopDATA+システムは、パッケージでありながらお客様自身で業務にあわせて都度システムを変化させていけるところに大きな特長があります」(岡様)「帳票を用紙で全て用意しておかなくても、PC1台で全てを呼び出すことができ、仕分けや保管・集計も不要です。さらに、現場の状況を写真に撮り画面に貼り付けるなどCF-H1の特長を最大限活かせるのもご採用いただけたポイントと思っています」(ワム・システム・デザイン株式会社 リアライゼーションチーム 山本麻美様)

更には、従業員はブラジルの方が多いため、日本語とポルトガル語をワンタッチで切り替えられるなど通常のパッケージにはない自由度の高さが評価されたそうです。

香月堂様では、「部署を横断するプロジェクトチームを結成し、2週間に1度の会議で意見交換を行い、改善しています」(森様)

原料の入庫から製品の出庫まで全てのデータが蓄積されトレーサビリティーに必要な各種情報も管理されており、日に日に進化させていく先進的な取り組みは、大手コンビニ等のお客様からも高く評価されています。

ヘルスケア現場での使いやすさと、清潔性・耐久性を徹底的に追求して開発されたCF-H1。その高い専門性は異業種からも注目されており、今後もさまざまな現場で活躍の場が拡がっていくことでしょう。

(2010年 1月)

  • 岡様(左)、山本様(右)

    システム開発にあたられたワム・システム・デザイン株式会社の岡様(左)、山本様(右)

(2010年 1月)

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