今回のコラボレーションについては、両社は松下電器のAG-HVX200やP2シリーズ製品とカノープス社のP2対応ノンリニア編集システム製品に関して、ワークショップの開催、カタログ助成物などの制作、広告活動などを共同で推進します。
　また、カノープス社は、日本・米国・英国・ドイツ・中国の松下グループ販売会社にP2対応ノンリニア編集システムのパッケージ製品を供給する予定です。

　松下電器は以前より、当社製業務用デジタルＶＴＲへの対応をノンリニア編集機器メーカーに対して働きかけてきました。特にIEEE1394インターフェイスを介した弊社ＶＴＲへの対応は、アップルコンピュータ社、アビッドテクノロジー社をはじめとするノンリニア編集機器メーカー、ソフトウェアメーカーと推進してまいりました。DVCPRO P2シリーズに関しては、現在までに約20社とのアライアンス/パートナーシップを築いています。

　松下電器とカノープス社のコラボレーションは、松下電器のDVCPROシリーズに対応したIEEE1394インターフェイス付きデジタルビデオ・キャプチャーボード「DV-Raptor for DVCPRO」をカノープス社が1999年に発売した時から始まりました。さらに2004年には、松下電器の24P撮影が可能な業務用ミニＤＶカメラレコーダーAG-DVX100シリーズや、放送用デジタルＶＴＲのDVCPRO 50・DVCPRO HDシリーズへのIEEE1394インターフェイスによる画像の入出力に対応したノンリニア編集システム　「EDIUS HD」「HDWS-1000」シリーズをカノープス社が発売。2005年4月にはＰ２シリーズへの対応をカノープス社が表明、6月にＰ２対応オプション、7月にVARICAM対応オプションを発売しています。

松下電器の「P2ハンドヘルド」AG-HVX200について

小型・軽量で機動的な映像収録を実現する、P2-ＨＤハンドヘルド・カメラレコーダー。VARICAMの表現力を継承し、半導体記録によるP2camの先進性を、業務用ミニＤＶカメラ並みのサイズで実現しました。今年12月より希望小売価格682,500円 (税抜650,000円)で発売予定。

●世界初の1080i/720p/480i マルチ映像フォーマット収録。
●DVCPRO HD/DVCPRO 50/DVCPRO/DV マルチコーデック記録。
●24P/30P収録に対応。
●HDハンディカメラ初のメモリー記録。P2カードスロットは2基。
●ホットスワップ、プリレックが可能。
●LCDモニターにクリップのサムネイルを表示、選んで瞬時に再生可能。
●ハンディカメラ初、バリアブル・フレームレート機能を搭載し、スロー＆クイックモーション撮影が可能。
●NEWSガンマ／CINE-LIKEガンマを搭載。
●カム式ズーム機構搭載ライカディコマー広角レンズ。
●最大4チャンネルの非圧縮デジタルオーディオ収録が可能。
●IEEE 1394／USB2.0インターフェイスを装備。
●XLRオーディオ入力（×2）、D4端子出力（コンポーネント）などプロ仕様の入出力。

松下電器の「DVCPRO P2」シリーズについて

カノープス社のＰ２対応ノンリニア編集システムについて
　カノープス社のＰ２対応ノンリニア編集システムでは、ユーザーがＰ２カードに記録した映像素材を、デジタイズ（映像データのHDDへの取り込み作業）無しに、即時に再生や編集することが可能です。また編集結果をP2カードに書き戻すことにも対応しています。
　Ｐ２シリーズとカノープス社製品との動作互換は、2005年10月末現在、日本向けのＨＤ対応ノンリニア編集システムHDWS-1000、ノンリニア編集ワークステーションREXCEED MODEL 3000や、海外向けEDIUSシリーズで対応済みとなっています。とくにHDWS-1000やREXCEED MODEL 3000、EDIUS-HDなどDVCPRO HDに対応したシリーズでは、松下電器が12月から発売を開始するハンドヘルド型P2-HDカメラレコーダーAG-HVX200の収録素材の編集も可能です。