ここからメインコンテンツです
すぐにインデックスに飛ぶ

放送業務用映像システム
放送・業務用トップ | What's NEW | トピックス | ニュースリリース | 納入リポート | サイトマップ
すぐに本文を読む

放送・業務用トップ
ニュースリリース。ここからが本文です
2006年6月19日
「DVCPRO HD」EXシリーズの新製品

松下電器の放送用ハイビジョン・カメラレコーダーをNHKが採用

デジタルシネマ/ドキュメンタリー/ドラマ等、収録作品も増加


松下電器産業株式会社の放送用HDデジタルVTR「DVCPRO HD」の新製品が、日本放送協会(以下、NHK)に正式採用され、カメラレコーダー・VTRなど約200台が今年8月に納入が予定されています。
今回納入される製品は、「DVCPRO HD」EXシリーズの新製品2機種で、カメラレコーダー「AJ-HDX900」124式とコンパクトレコーダー「AJ-HD1400」 77台。NHK地方局のハイビジョン制作用途に使用される予定です。
地上デジタル放送は2006年12月までに全都道府県にて開始される予定で、民放を含めた各放送局ではHD制作に対応するためSD放送機器の更新を進めています。2011年のアナログ放送停波までに、報道・番組とも全て高画質・高音質なデジタル・ハイビジョン放送に切り替える予定です。

今回のNHK地方局HD機器選定にあたっては競争調達が実施され、当社としては以下の優れたポイントが高く評価されて「DVCPRO HD」が選定されたと考えます。
(1)カメラレコーダー: 60i以外にも24p撮影や全世界のHD信号に対応している点、2/3型CCD採用でレンズの共用やダイナミックレンジ600%以上と他社カメラに比べ非常に優れている性能や操作性、「DVCPRO HD」の実績・保守体制など
(2)VTR:機能・性能・安定性に優れ、HD-SDIやIEEE1394など豊富なインターフェイスを標準装備しており、既存設備との接続やローコストでノンリニア編集システムが構築できる事

今後当社は、DVCPRO HDと半導体メモリーシステム「P2」シリーズのシステム連続性を訴求し、将来のテープレス化も含め提案してまいります。

●導入機器の概要

DVCPRO HD カメラレコーダー AJ-HDX900
希望小売価格:3,465,000円(税込)

1.全世界のHDフォーマットの収録に対応。
2.高画質・高感度2/3型プログレッシブHD-CCD搭載、新開発カメラヘッド部。
3.IEEE1394(AVC)搭載で、PCやHDDレコーダーと接続可能。
4.随意の映像制作を可能にする新RCU(オプション)対応。

DVCPRO HD コンパクトレコーダー AJ-HD1400
希望小売価格:2,835,000円(税込)

1.全世界のHDフォーマットの収録、マルチフォーマット再生に対応。
2.小型ながら9Pリモート編集対応、多彩な機能・インターフェイス(HD−SDI/IEEE1394)を標準搭載。
3.ハーフラックサイズのコンパクト設計、AC/DC両電源駆動で機動力の高い運用が可能。


【補足資料】

「DVCPRO HD」 EXシリーズについて:
「DVCPRO HD」 EXシリーズは、1/4インチ幅(6.35mm)のメタルテープを使用しHDデジタル映像信号(1080i、720p)と最大8チャンネルのリニアPCMデジタル音声を記録・再生することができるHDデジタルVTRフォーマットです。高密度9μm記録を可能とし、それにより記録時間が2倍になり(弊社従来比)、テープランニングコストをHD記録VTRとしては大幅に削減する事を実現しました。テープカセットをコンパクトにすることが可能なので、機動性の高いHD収録が可能になります。
また、放送用HD−VTRとして世界で初めて、IEEE1394を介してHDデジタル信号をパソコンベースのノンリニア編集システムに転送することに対応し、高品位なHD編集をローコストで構築することができます。

「P2」シリーズについて:
「P2」シリーズは、松下電器がSDメモリーカードで培った当社保有の大容量、高速転送技術を応用した「P2カード」を記録メディアに使用し、次世代のING(Information technology News Gathering=ITニュース取材)システムとして開発した放送業務用半導体メモリー機器です。本シリーズは、従来の放送用デジタルVTR「DVCPRO」シリーズと記録データの互換性を持ち、半導体メモリーの高速転送・ITとの親和性や、従来のVTRやディスクのようにメカを必要としないことから耐衝撃・耐振動性に長じた特長を持ちます。2004年度から発売を開始した本シリーズは、昨年末発売された小型ハンドヘルドタイプのHDカメラレコーダーAG-HVX200を皮切りに、2006年度中にHD記録に対応した「P2-HD」シリーズの商品化を予定しています。
※詳細は当WEBサイト「P2商品ページ」をご覧ください

DVCPRO HD採用実績:
日本では2003年にTBS(東京放送)とNTV(日本テレビ放送網)が採用※1して以来、2011年のアナログ停波と地上デジタル放送への完全移行を前に、民放各局でSD機器からDVCPRO HDへの更新が進んでいます。DVCPRO HDは、そのコンパクト設計・機動力と、4:2:2サンプリングの高画質、最大8チャンネルのリニアPCM、クローズドキャプション対応など地上デジタル放送に適合した機能・性能を確保している点や、IEEE1394を介したHD編集システムがローコストで構築できる点などで高い評価をいただいています。
※1:2003年10月29日のプレスリリースに基づく。
TBS・NTVにハイビジョンデジタルVTR機器を納入1/4インチ幅デジタル「DVCPRO HD EX」を運用開始

最近の採用局
ABN長野朝日放送、FBS福岡放送、MRT宮崎放送、NBC長崎放送、RKB毎日放送、RKK熊本放送、TNCテレビ西日本 (略称のABC順)

DVCPRO HDは2000年の発売以来、全世界の累計出荷台数は10,000台を超えました。(2006年4月末現在)
全世界的なHD化の流れの中で、世界の主要放送局・プロダクション・レンタル会社への採用も広がりつつあります。
英国BBC放送は、DVCPRO HDカメラレコーダー「VARICAM」を使用※2して「PLANET EARTH」を制作しました。またベルギーに拠点を置く欧州最大のHD放送事業者であるEuro 1080も「DVCPRO HD」EXシリーズを採用※3しています。
オリンピックでは2006年トリノ冬季大会で公式フォーマットに正式採用され、2008年の北京夏季大会では半導体メモリーを使用したHD放送システム「P2-HD」とともに公式フォーマットへの採用が決定されています。

※2:2003年9月12日発表のプレスリリース(英文)に基づく。
「VARICAM CAMERAS CHOSEN FOR NEW BBC “PLANET EARTH” SERIES」

※3:2005年4月25日発表のプレスリリース(英文)に基づく。
「EURO 1080 PURCHASE PANASONIC AJ-HDX400 DVCPRO HD CAMCORDERS」