P2半導体メモリービデオレコ−ダー AG-CPD15 オープン価格 2006年10月発売予定

AG-CPD15は、当社が放送機器向けに開発した半導体メモリーカード「P2カード」を記録媒体に採用しています。駆動メカを必要としないため、テープ・ハードディスク（HDD）・光ディスクが苦手とする衝撃や振動、高・低温、高湿度などの過酷な環境下での信頼性を確保しており、記録映像データは暗号化によりセキュリティー保護が強化されています。また、P2カード（8GB）２枚に最大約256時間^*1の間欠記録が可能です。

「小型/軽量/省電力」、「耐熱・耐震・耐寒・耐塵・耐湿等の高信頼性」、「コストメリット」、「セキュリティー保護」、「迅速なオペレーション」、「簡易な設置運営の実現」等、様々なご要望を反映、商品化しました。
屋外設置、車載用はじめ過酷な環境でのご使用を提案します。

「P2は世界中の放送局やプロダクション市場に急速に広まりつつあります。
ハードディスクやテープでは実現困難な高信頼性を求めるセキュリティー市場に対し、我々は放送用で培ったP2の高い信頼性技術を展開します。
今秋発売のこの商品は、現在、屋外設置などで信頼性の実証実験を重ねており、多くのお客様にその魅力を実感いただけるよう積極的にご紹介しております。今後、先端技術である半導体メモリーP２でセキュリティー市場に貢献して参ります。」（パナソニックAVCネットワークス社システムAVビジネスユニット長：下水流正雄）

なお弊社は、同様のコア技術を先行活用し、米国パトカー搭載用に「P2カード」を使用した車載用映像記録システム「Toughbook-Arbitrator」を昨年９月より発売しています。極めて高度な信頼性・セキュリティーが要求されるこの市場ですでに3,000台以上が稼動しており、その安全性が実証されております。「Toughbook-Arbitrator」はアメリカ/ワシントンD.C.で開催された政府/公共機関向けシステム展示会『FOSE2006（Federal Office Systems Exposition＝連邦オフィスシステム展）』におきまして “The best of FOSE”賞を受賞しました。

*1：1コマ/秒、QVGAサイズ、ビデオレート=　128Kbpsの場合。　

１．半導体メモリーP2カードで長時間連続デジタル記録を実現

• レコーダーには2つのP2カードスロットを搭載、かつ省スペースを実現（DINサイズ）。
• ８GBカード２枚に連続で約64時間（30コマ/秒）、間欠で約256時間（1コマ/秒）を記録。
• 反復利用可能なP2カード。

２．過酷な環境下での使用を考慮した高信頼設計

• テープやハードディスクなどと異なり、駆動メカを持たないため、振動や衝撃に対して信頼性は極めて高く、安定した映像記録が可能。
• メカニズムメンテナンスが不要、運用費用の大幅な低減。

３．記録データのセキュリティー対策を強化

• 映像データ暗号化により、改ざん防止。
• 専用ソフトでPC再生。

「P2カード」について

P2カードは当社がSDメモリーカードで培ってきた技術を応用し、4枚のSDメモリーカードを組み合わせてPCカードと同サイズで開発。PCとの親和性に優れ、大容量化及び転送速度の高速化を実現。
振動や熱に対しても強い記録媒体として世界中で注目を集めており、放送/制作機器のみならず、多様な業務用途への展開が期待されています。
「P2カード」は、放送機器市場における次世代のＩＮＧ（IT　News Gathering＝ＩＴニュース取材）システム向けに開発されました。現在、「P2カード」は当社の放送用デジタルビデオレコーダー「DVCPRO P2」シリーズで採用しており、高速転送・ＩＴとのすぐれた親和性などのメリットを持ち、また従来のＶＴＲや光ディスク、ハードディスクのように記録部分に駆動メカを必要としないことから耐衝撃・耐振動性にも非常に優れた特長があり、世界の放送局に広く受け入れられてきております。
当社は放送機器「DVCPRO P2」シリーズの　メモリーカード、カメラレコーダー、デッキ、カードドライブなどの機器を2004年4月より順次発売しており、昨今ではHD対応機器も発売。
全世界で300局を超える放送局に、累計約20,000台を出荷しております（2006年7月）。
アテネオリンピックやトリノオリンピックでもフルデジタルによる競技の撮影、放送、記録用途として世界の放送局に使用され、ご好評を頂きました。
今後もSDメモリーカードの大容量化や普及に連動した形で、さらなる「P2カード」のラインナップを展開し、多くのお客様のご要望にお応えすべく、より高信頼性・高安全性を確保したソリューションをご提案してまいります。