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2006年10月25日

新圧縮コーデックAVC-Intra(H.264準拠)に対応 P2-HDシリーズ、3機種を発売

Inter B.E.E. 2006ショーに出展


品名
〈 愛称 〉
メモリーカード・
カメラレコーダー
〈 P2 cam 〉
メモリーカード・
ポータブルレコーダー
〈 P2 mobile 〉
メモリーカード・
レコーダー
〈 P2 deck 〉
品番 AJ-HPX2100 AJ-HPM100 AJ-HPS1500
希望小売価格(本体) 3,150,000円【税込】 1,575,000円【税込】 2,310,000円【税込】
発売時期 2007年1月 2006年11月 2007年3月

松下電器は、P2-HDシリーズ等新製品3機種を発売します。本製品はSDメモリーカード技術を応用した放送・業務用半導体メモリーシステム「P2シリーズ」のHD化に対応した新シリーズで、DVCPROシリーズ(25Mbps〜100Mps)との圧縮マイグレーションパスを確保し、また新開発H.264準拠の「AVC-Intra」コーデックにオプションで対応する予定です。本シリーズは来る11月15日から17日に幕張メッセで開催される国際放送機器展「Inter B.E.E. 2006」に出展します。
※2007年夏発売予定。メモリーカード・カメラレコーダーAG-HVX200には対応しません。

●新製品概要

メモリーカード・カメラレコーダー
“P2 cam” AJ-HPX2100
DVCPRO HD 〜 DV マルチコーディック、HD/SDマルチフォーマットで60Hz/50Hz両対応記録。新圧縮AVC-Intraにはオプションで対応。P2カードスロット5基を搭載し、長時間収録が可能なショルダーマウント型カメラレコーダー。
AJ-HPX2100は2/3型100万画素3CCDタイプ高感度F11(2000lux)、最大+74dBアップ(電子ゲイン+蓄積+ラインミックス)の高感度収録が可能。
メモリーカード・ポータブルレコーダー
“P2 mobile” AJ-HPM100
現場編集・送出が可能な堅牢ポータブルレコーダー。DVCPRO HD 〜 DV マルチコーディック、新圧縮AVC-Intraにはオプションで対応。PCレスでP2素材をプレビュー・プレイリスト編集・送出可能、迅速なワークフローを実現。ジョグ・シャトルでVTRライクな操作性を実現。9インチワイドモニタ採用により高い視認性を確保しました。HD-SDI入出力、同期入力、RS422を搭載、DC電源駆動に対応。オーディオフェーダーを装備し、ボイスオーバーにも対応しています。
メモリーカード・レコーダー
“P2 deck”  AJ-HPS1500
19インチラックマウント可能なスタジオ仕様のレコーダー。DVCPRO HD 〜 DV マルチコーディック、新圧縮AVC-Intraにはオプションで対応。3.5型カラーLCD搭載し、サムネイル表示やP2素材を即プレビューでき、局内での送出用途に対応。ジョグ・シャトルでVTRライクな操作性を実現、プレイリスト編集にも対応しています。HD-SDI入出力、同期入力、RS422などを搭載。ネットワーク(100b-T)と接続し、P2カードのメタ情報・サムネイルなどのデータを送出コントローラー(PC)などに転送可能です。

【開発の背景】

当社SDカード・オーディオプレーヤーとSDカードムービー
●全世界的なHD化とテープレス化の流れ
2011年の地上デジタル放送への完全移行をはじめ、全世界的にデジタル放送(およびHD放送)への移行が本格化しています。PDPやLCDなどのフラットパネルディスプレイも急速に普及し、放送用やパッケージソフトなどのHDコンテンツ制作へのニーズが拡大しています。
また、HDDや光ディスク、半導体メモリーなどが大容量化とそれに伴うコストダウンにより、民生A/V機器市場では従来のテープから急速にこれらIT系メディアに転換しました。この流れは放送・業務用機器においても変わらないと当社では考えます。

●HDにこそ必要なワークフロー改革
急速なHD化が進行しているとはいえ、HDになったとしても制作単価の上昇が見込めないのも現実です。当社は従来からHD機器のコストダウンを進めて参りました。また、IEEE1394などITインフラを積極活用することにより、HD編集環境そのものをコストダウンすることに取り組んできました。
さらに、ここでよりITと親和性の高い半導体メモリーを使用した「P2カード」を使用することにより、ワークフローを改革することで制作時間を大幅に短縮するとともに、メカレスや数万回以上の書き換えが可能なことでメンテナンスコストやランニングコストを削減。従来のVTRを使用したHD制作よりもトータルでコストを削減することが可能です。また、単にコストダウンに貢献するだけではなく、P2ならではの新機能で、現場における作業負担を軽減し、よりクリエイティブな活動に注力することが可能になります。

●P2HDシリーズの特徴
松下電器のSDメモリーカード技術を応用し放送・業務用として開発された「P2カード」は、高速アクセス、大容量、耐振動・耐衝撃・耐環境(温度・湿度)など、従来のメディアを凌駕する特性を備えています。このP2カードを記録メディアに使用し、従来のDVCPROシリーズと記録データのマイグレーションパスを確保した次世代の放送業務用システム機器が「DVCPRO P2」シリーズです。今回ご紹介するのは、この「DVCPRO P2」をHD化した「P2HD」シリーズの新製品で、DVCPRO HDとの互換性はもちろん、「フルHD」時代に適合した新開発のAVC-INTRA(H.264準拠)コーデックにも対応しています。

(1)「スピード ― ワークフローの高速化」:
P2カードによる高速アクセス・高速転送で、制作時間を短縮します。高速アクセスが可能なP2カードは、光ディスクでは成しえないカードへのダイレクト編集が可能です。これにより、デジタイズ無しで直ちにノンリニア編集を開始できるとともに、編集しながらバックグランドでHDDやアーカイブシステムへの転送・登録も可能です。
また、新製品のカメラレコーダーAJ-HPX2100はオプションでプロキシ記録にも対応し、メタ情報とともにネットワークで高速転送が可能。本データが到着するまでの間は速報に使用できるほか、オフライン用に編集作業を先行して実行できるなど、ワークフローを高速化することが可能です。

(2)「アフォーダブル ― トータルコストを削減」:
同等性能のHDカメラレコーダー(テープ)・HDデッキ(テープ)より低いイニシャルコスト。メカレスによるVTRのような磨耗する部品が無いため、メンテナンスコストも削減。数万回の書き換えが可能なP2カードにより、テープのように定期的に購入・廃棄を繰り返す必要がないため、ランニングコストも低く抑えることができます。

(3)「インテリジェンス ― メタデータによる映像資産の有効活用」:
従来のテープでは困難だった収録素材の管理も、メタデータやプロキシデータを記録でき他のメディアへ高速転送できるP2なら、アーカイブシステムを簡単に構築することが可能です。メタデータによって検索が容易になり、一般のPCからネットワーク接続でプロキシ動画像をプレビュー可能。これにより送出された番組だけではなく、収録素材も有効活用でき、従来のVTRでは眠っていたり残すことができなかった映像資産を活用することができます。

【新製品の概要】

メモリーカード・カメラレコーダー “P2 cam” AJ-HPX2100

高画質&高感度HDカメラ・HD/SDマルチフォーマット収録
●DRS(ダイナミックレンジ・ストレッチャー)搭載。黒ツブレ・白トビを抑え、広いダイナミックレンジを確保。
●2/3型HDプログレッシブ3CCD。
●F11(2000 lux)の高感度。最低被写体照度0.007lux (+74dB)。
●14ビットA/D処理の新DSP、さらに向上したデジタル画像処理技術。
●12軸のリニアマトリクス色補正機能を内蔵。
●1080/60i、50iおよび720/60p、50pをDVCPRO HD収録。
●480/60i、576/50i SD映像の収録はDVCPRO 50/DVCPRO。
●高音質(48kHz/16bit)の4チャンネルデジタルオーディオ収録。ステレオマイク、オーディオ2CH出力に対応。
●AVC-INTRAコーデックにオプション対応。

P2カムならではの信頼性・スピード・先進機能
●衝撃・振動・温度変化に強い、上書きミスなし、P2カードの信頼性。
●P2カードスロット5基を備え、連続記録・ホットスワップREC・ループREC・プリRECが可能。
●DVCPRO 50/DVCPRO/DVスイッチャブル収録。
●内蔵LCDモニターへのクリップサムネイル表示から即時再生が可能。
●テキストメモでクリップ内の任意ポイント(最大100箇所)にメタデータを登録。
●ショットマーカー機能でクリップ毎にマーキング。
●オプションのビデオエンコーダーカードを装着すれば、プロキシデータ記録 (MPEG4準拠、128kbps/768kbps/ 1.5Gbps切替)に対応。速報やオフライン編集に使用可能です。
●IEEE 1394a(AVC)/USB2.0(Host/Device)インターフェイス対応。
●シーンファイル、USERボタン、USERメニュー、ATW付オートホワイトバランス。
●4ポジション光学フィルター、ファインダーマーカー、シンクロスキャン付高速電子シャッター。
●UniSlot方式ワイヤレスレシーバースロット。
※UniSlot は池上通信機株式会社の登録商標です。

メモリーカード・ポータブルレコーダー “P2 mobile” AJ-HPM100

HD/SDマルチフォーマット&マルチコーデック
●DVCPRO HDコーデックで1080i/720p対応。59.94Hz/50Hz切換で世界のHD方式をカバー。
●5.1CHサラウンド対応、8チャンネルの高音質デジタルオーディオ。
●SDはNTSC(480i)/PAL(576i)両方式、DVCPRO50/DVCPRO/DVマルチコーデック。
●アップ/ダウンコンバーター/クロスコンバーター内蔵。
●AVC-INTRAコーデックにオプション対応。

現場からのニュース速報も可能な編集機能
●P2カードスロットを6基、SDメモリーカードスロット1基装備。
●9型LCDモニターにクリップサムネイル表示から即時の再生。
●ジョグ&シャトルダイアル(JOG/SHTL/VAR)を装備。
●プレイリスト機能による最大100イベントの簡易編集と送出。オーディオスプリットも可能。
●オーディオ追加記録機能によりナレーション入れも容易。
●大型オーディオフェーダーを装備。

モバイル筐体に多彩なインターフェイスを装備
●USB2.0:ホスト/デバイス両モード可。ホストモードでは外部ハードディスクドライブにファイルコピー可能。
●IEEE 1394a:非圧縮HD/SDストリームでDVCPRO HD機器と接続。バックアップ収録も可能。
●HD/SD切換式のSDI入出力を標準装備。
●アナログI/O、RS-422A(編集プレーヤー対応)リモート、TC I/Oを装備。
●コンパクト・軽量・堅牢なポータブル仕様。DC/AC両電源方式。

メモリーカード・レコーダー “P2 deck” AJ-HPS1500

HD/SDマルチフォーマット&マルチコーデック
●DVCPRO HDコーデックで1080i/720p対応。
●5.1CHサラウンド対応、8チャンネルの高音質デジタルオーディオ。
●SDはNTSC(480i)/PAL(576i)両方式、DVCPRO50/DVCPRO/DVマルチコーデック。
●アップ/ダウンコンバーター/クロスコンバーター内蔵。
●AVC-INTRAコーデックにオプション対応。

編集・送出に即時性の高いP2デッキ
●P2カードスロットを6基、SDメモリーカードスロット1基装備。
●内蔵LCDモニターにクリップサムネイル表示から即時の再生。
●ジョグ&シャトルダイアル(JOG/SHTL/VAR)を装備。
●プレイリスト機能による最大100イベントの簡易編集と送出。オーディオスプリットも可能。

PC系/放送系のインターフェイスを標準装備
●IEEE 1394a:非圧縮HD/SDストリームでDVCPRO HD対応のノンリニア編集システムとインターフェイス
●USB2.0:ホスト/デバイス両モード可。ホストモードでは外部ハードディスクドライブにファイルコピー可能。
●100 Base-TX/10 Base-T:FTPサーバーに素材の読み込みが行えます。
●HD/SD-SDI、AES/EBUオーディオ入出力。
●アナログI/O、RS-422A(編集プレーヤー対応)リモート、TC I/O。
●高さ4Uサイズで19インチラックマウント可能(アダプタ別売)。