AG-HVX200活用事例

“HS 撮影とNLE へのダイレクトデータ転送が魅力”DVD「Jellyfish~ヒーリングアート クラゲ」

 ビクターエンタテインメントからリリースされているDVD「Jellyfish~ヒーリングアート クラゲ」は、全編がDVCPROHD P2 カメラレコーダー「P2cam AG-HVX200」で撮影されている。

 DVD「Jellyfish」は、液晶やPDP といったフラットテレビ時代における新しいライフスタイルを提案しようという作品。ビジュアル& 音楽に気鋭のクリエイターを迎え、クラゲをモチーフとした癒し系およびトリップ系アート映像とオリジナル楽曲により、独特な雰囲気の空間を醸し出しす“癒し系アート作品” となっている。

 企画制作はビクターエンタテインメント+SEP で、「Nido(音楽:古谷健志氏× 映像:吉川寛氏)」と「児玉裕一氏(映像)×CUBEJUICE(音楽)」という2 つのコラボレーションで構成。監修&カメラマンは鈴木朱紀子氏、撮影は大沢佳子氏(nido チーム)と吉田好伸氏(児玉チーム)。

 撮影では、P2 カードによるMac G4 へのダイレクト収録とバックアップ用DVCPRO HD への保存が行われた。その収録素材データを両クリエイターがAdobeAfterEffects で編集・合成等の映像加工を施し、それぞれTIFF 連番ファイル/ムービーファイルを作成。コンパイル編集(TDK コア)およびMA・マスタリング(ビクタースタジオFLAIR)の後、DVCPRO HD フォーマットでのHD マスターに。SDにダウンコンバートしてDVD オーサリング(ビデオテック)した。

 企画プロデューサーを務めたビクターエンタテインメント映像制作部プロデューサーの藤兼友子氏:「AG-HVX200」の採用を決めた最大の理由はハイスピード撮影と、アップルMac G4 などノンリニア編集システムとの間でダイレクトにデータ転送が行えることです。このDVD「Jellyfish~」では、クラゲ特有の“ 癒し感” のある動きをディレクションする目的から、企画当初からハイスピード撮影が必須でした。全編を720/30p のHD 撮影で行い、全体の2/3 で「AG-HVX200」のバリアブル・フレームレート機能を活用したオーバークランク(高速度撮影)が施されています。また、編集や合成など映像加工は、それぞれのクリエイターが自ら所有するMacやノンリニア編集ソフトによって行われたため、撮影素材をP2 カードにより直接Mac G4 にP2 ファイルを転送、HDD に収録することとしました。そのことによってこれまで行っていたテープからHDD への移管作業という工程を経る必要が無くなり、デジタイジング時間が削減できるなど、効率的なワークフローを実現することができました。