AG-HPX555活用事例

P2システムは、高いコストパフォーマンスと作り手主体の制作プロセスを実現

映画「COOLIE KILLER<冷殺者>」
プロデューサー:長谷川裕之氏/撮影監督:M.ナウロート氏

 中田圭監督の最新映画「COOLIE KILLER<冷殺者>」(企画・製作:ワイルドシング)は、メモリーカード・カメラレコーダー“P2 cam”「AG-HPX555」を撮影に活用している。同作品の撮影では、AG-HPX555に加え、AG-HVX200も併用。P2カードは16GB×4枚、8GB×4枚。720/24pNフォーマットで収録された。また、作品にアクションシーンが多く登場するため、ハイスピード撮影も多用されている。収録データはHDDにバックアップするとともに、Final Cut Studioに取り込み、オフライン~オンライン編集を行った。上映に向けては、HDサイズのデータで原版管理を行う予定となっている。

「COOLIE KILLER<冷殺者>」

プロデューサーの長谷川裕之氏(B,inc.)

 ■以前にAG-HVX200を使ったことがあり、その経験からP2システムの良さも知っていたため、新しい「AG-HPX555」にも注目していました。この作品の撮影日数は丸2日間です。そのため、高い機動力とクオリティを兼ね備えた撮影システムが必要でした。そのバランスを考えたとき、AG-HPX555が相応しいと考えました。

 ■P2カードによる収録は、データで記録するという方式のため、管理には細心の注意を払う必要があります。プロデューサーとしては、リスクをどれだけ減らせるかが懸案事項であり、メーカーには情報交換の場や利便性の向上を期待しています。

 ■その一方で、撮影素材を自分たちですぐに管理できるというのは大きなメリット。特にディレクターは撮影後、すぐにアイデアを編集作業に持ち込むことが出来ます。P2システムによる映像制作は、真の意味での“インディペンデント精神”を持ったクリエイターのパートナーになりうる可能性を持っていると感じます。

撮影監督を務めたミヒャエル・ナウロート氏(J.S.C.)

 ■P2システムによって、映画の制作プロセスにも大きな変化が生じてきていると感じます。それも、作り手主体のとても良い方向になってきている。撮影後、すぐに手元のMac Book Proなどで編集作業に入れるというのは大きなメリットです。また、デジタイズなどをしなくても、最初からファイルで管理できるため、ftp経由などで海外と素材のやり取りを簡便にできる。

 ■「COOLIE KILLER<冷殺者>」は、基本的に自然光で撮影しました。目指したトーンは、香港ノワール+東ヨーロッパのテイスト。フィルターワークなど色づかいにはコダワリました。加えて、ストーリー上、ナイトシーンが多く登場しますが、ノーライトでもとても綺麗な映像を撮ることができ、満足しています。

 ■AG-HPX555の特徴は、まずレンズ交換が出来るということ。P2システム+シネレンズという組み合わせも可能になったわけです。これまで高価だったHDカメラと比較すると、AG-HPX555は“この価格でこれだけのクオリティや機能を持っている”ことに感心します。実際の使用感としても、コストパフォーマンスの良いとても好きなカメラだと思いました。間違いなく16mmフィルムを超えたという気がしています。

撮影風景