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有限会社 極楽映像社 代表取締役/撮影監督 野澤啓氏
極楽映像社は、音楽ライブの映像収録やCM 撮影などでパナソニックのメモリーカードポータブルレコー ダー[AG-HMR10]+コンパクトカメラヘッド[AG-HCK10G]を積極活用している。 同社が撮影設計を手掛けた米米CLUB のライブ収録では、[AG-HMR10]を16 台、[AG-HCK10G]を14 台(残 りの2 台はAG-HVX200)使用し、ステージ上のパフォーマンスをあますところなく映像に収めるという試み が行われた。 代表取締役/撮影監督の野澤啓氏は、「従来の米米CLUB のライブ収録では、客席からの撮影がメインで、 ステージ上にカメラを仕込むことがなかなか難しかったんです。舞台セットも含めた世界観の演出に定評が ある音楽グループですから、オーディエンスに分かるようなカタチでステージ上にカメラを設置することは 出来ません。これまでもいろいろ試行錯誤してきましたが、理想型には遠く、なかなか仕込みきれなかった というのが正直なところです」という。その一方で、米米CLUB からのメンバーからは「もう少し各メンバー を近くから撮影した絵が欲しい」という要望があり、また、極楽映像社サイドも「絵づくりを変えてみたい」 という思いがあった。「そんなとき、[AG-HCK10G]が登場した。これなら実現できるという確信がありました。 そこで、米米CLUB のメンバーの表情や楽器演奏といった、まさに「ライブ感」の核となるところをキチンと撮っ ていこう、というプランを実行することとなりました」(野澤氏)
[AG-HMR10]× 16 台で “ライブの臨場感” を長時間収録 ステージ上に仕込んだ16 台のカメラは、3 時間弱のパフォーマンスをPH モードで撮影し、SD カード(32GB × 16)で収録。モニタリングは、[AG-HMR10]をHD SDI で8ch のジープボックス×2台につなぎ、16 台 すべてを1 ヶ所で行うシステムを組み上げた。野澤氏は「[AG-HCK10G]は、マイクスタンドに仕込みましたが、 まったく違和感がなかった。客席から見て、どこに仕込んでいるのか分からないくらい。コンパクトな筐体 だからこそ実現できたこと。ステージスタッフからの評判も良かったですよ」(野澤氏) そして、「画質のクオリティの高さも大きなポイントです。これまで仕込み用の小型カメラを併用すると、 スイッチングしたときに、どうしても画質の優劣が目に付いてしまうきらいがありましたが、[AG-HCK10G] は高い画質を保持しているので問題なかった」と野澤氏。絞りについては、ステージの演出やライティング に合わせて、オートの「+」や「-」を各カメラ毎に微調整して臨んだという。
CM 撮影でも[AG-HCK10G]が持つ “小型軽量” という利点を活用 また、アミューズメント施設を訴求するCM 撮影においても、極楽映像社は[AG-HMR10]+[AG-HCK10G] を活用している。アトラクション搭乗者がキャラクターに向けてシューティング銃を撃つという内容で、そ の際銃弾が相手に当たるところを臨場感溢れる映像で収めるため、その銃器自体に[AG-HCK10G]を取り付 けて撮影を行った。「こういった撮影は、大きなカメラでは出来ないこと。このCM 撮影では、メインカメラ にVARICAM(AJ-HDC27F)を使用し、[AG-HCK10G]をサブカメラとして併用しましたが、画質のマッチン グを考えて720/30p で収録を行いました。クオリティも満足のいくものでした。その場で[AG-HMR10]で のプレビューが出来る点も良かったですね」(野澤氏) 野澤氏は、「[AG-HMR10]+[AG-HCK10G]という組み合わせの大きなメリットは、“高画質+小型軽量”。 私たちは、どんなニーズに対しても柔軟に対応できる“様々な形状のソケットを用意するHUB” として機能し、 撮影技術で応えていく努力をしています。そのためにも、新しい機材・技術に対しては今後も積極的に取り 組んでいきたい」と語る。