米国50番目の州ハワイを代表する高等教育機関であるハワイ大学様が、パナソニックの「50シリーズ」ビデオコンテンツ制作システムを核とした広域遠隔学習システムを導入されました。この双方向型テレプレゼンスビデオ会議システムにより、6万を超える同大学の学部生・大学院生の12%以上が、自分のキャンパスにいながら、遠方でおこなわれている授業に出席することができます。
今回、ハワイ大学の情報技術サービス学部(ITS)様は、HD画質の遠隔教育プログラムの立ち上げに向けて、パナソニック製品への大型投資を決定。パン/チルト/ズーム機能を搭載したAW-HE50S HDインテグレーテッドカメラ(HD/SD-SDI出力端子付)17台、マルチビューディスプレイ機能を搭載したAW-HS50Nコンパクトライブスイッチャー6台、AW-RP50コンパクトリモートカメラコントローラー6台の他、教室とコントロールルーム、制作作業用にはパナソニック業務用ディスプレイ合計94セット(プラズマディスプレイTH-65PF30U(65型)6台・TH-58PF20U(58型)38台・TH-50PF30U(50型)11台、LCDディスプレイTH-47LF20U(47型)32台、LCDビデオモニターBT-LH1710(17型)7台)を購入されました。ハワイ大学様ではポリコム社のRealPresenceビデオ会議システムを採用されています。
ハワイ大学ITSアカデミックテクノロジー学科のビデオオペレーションマネジャー、ロイド・リウ氏(写真)によれば、「HDへのアップグレードを決定した際、システム全体が既存のものよりコンパクトで、同時に放送用の品質を持つものが必要であることがわかっていました。州全域で放送されるパブリックアクセスチャンネル用の生番組を制作する機材も使っていますので、画質については必須条件でした」とのこと。
リウ氏はHDスイッチャーの選定から始められました。「なるべくコンパクトで費用対効果の高いソリューションを望んでいましたが、HS50Nのデモを見て、設置面積が小さいことが気に入りました。重さもわずか4ポンド(約1.8kg)でマルチビューディスプレイ機能も装備。また、ダウンストリームキーヤー(DSK)、AUXバス、トランジションなど、機能が充実していながらも、非常に魅力的な価格設定で、HS50Nはまさに我々の理想としていたシステムでした。当初はメーカー3社の製品を組み合わせる必要があるだろうと考えていたのですが、パナソニックは、パン/チルト/ズーム機能を備えたフルHD画質のHE50Sカメラや、RP50コントローラーとスイッチャーを組み合わせた完璧なソリューションを1社で提供が可能でした。」(リウ氏談)
授業を発信するために、マノアキャンパスに新たに4つの制作スタジオが設けられ、六つの島々に点在する10のキャンパスで授業を受けることができます。教室に併設された各スタジオには、HE50Sカメラが3台と業務用ディスプレイ6台が設置されており、隣のコントロール室にはHS50スイッチャー、RP50コントローラー、LH1710 LCDビデオモニターが備え付けられています。
マウイカレッジに設けられた3箇所のスタジオからも、授業の発信と受信ができます。
「ハワイ州は島で構成されていますので、遠隔学習は大学にとって非常に優先度が高いのです。パナソニックのHE50シリーズ導入により、ハワイ大学は教育分野におけるHDテレプレゼンスの最前線に立ちました。教室用のスペースを節約できるとともに、ハワイ大学全体での二酸化炭素排出量も大幅に削減しました。HS50Nのマルチビューディスプレイ機能は、最大10画面までを分割表示できるので、コントロール室に置くモニターは1台だけで済みます。このことにより、設備に必要な機材や電力消費を大幅に低減することができました。」(同)
「IPコントロールは、機器の設置場所に制限されることなく、力強いパフォーマンスを発揮してくれます。なかでも、HE50Sカメラがどこにあっても遠隔操作ができるので、労働効率アップが図れ、システム全体の経済効率にも貢献しています。」(同)
「テレビではなくパナソニックの業務用ディスプレイを選んだのは、視野角が広いディスプレイなら、縦横が30フィート×40フィート(約9m×12m)ある教室内の学生全員が、高画質の映像を見ることができるからです。さらに、最長で週6日、一日10時間ほど使用するため、高い耐久性と信頼性が求められるのですが、こうした厳しい条件を手頃な価格で満たしてくれるのが、パナソニックであることがはっきりしたからです。」(同)
ハワイ大学様についての詳細はwww.hawaii.eduをご覧ください。
以下のリンクもご覧ください。
「ロイド・ルイ氏に聞く-パナソニック50シリーズ」(英語)