納入リポート【株式会社サイバーエージェント 様

原宿駅前の通りから観覧できる公開スタジオ(写真はBスタジオ)

2015年7月、株式会社サイバーエージェント様は、スマートフォン向け生放送番組を目的とした撮影スタジオ「AmebaFRESH!Studio」を原宿駅前にオープンされました。AとB、2つの公開スタジオおよびクロマキー撮影用のCスタジオと、16の個室スタジオから数々のコンテンツを発信。スマートフォンに特化した新時代の放送スタイルを構築されました。公開スタジオはガラス越しに観覧することができ、大人数出演向けのAスタジオと、少人数出演向けのBスタジオそれぞれにHDインテグレ―テッドカメラAW-HE70HWを1台ずつ設置。レンズを通りに向けることで、観覧者の反応を撮影することができます。また、優れた回転台性能により、瞬時にスタジオ内部へカメラを回転させ、出演者たちの俯瞰映像の撮影も行っています。さらに、SDメモリーカードにフルHD映像が記録できる4台のメモリーカードポータブルレコーダーAG-HMR10Aも導入。放送中の映像を記録し、再放送などの収録素材の配信でも活躍しています。高画質映像が遠隔操作で簡単に撮影・収録できるスタジオ撮影システムを構築し、効率的な配信フローと幅広い番組づくりを実現されました。

番組を収録するメモリーカードポータブルレコーダー

Bスタジオのコントロール室に設置されたコンパクトライブスイッチャー

お客様の声

株式会社サイバーエージェント
アライアンス本部/ AmebaFRESH!Studio
最高放送技術責任者

藤崎 智 様

簡単操作で高画質撮影ができる、スタジオの外から中までマルチに映せるリモートカメラです

「AmebaFRESH!Studio」は、様々な機材の組み合わせによってつくられています。たとえばAスタジオでは、ドリーに取り付けたカメラ5台で出演者のアップを、天井に取り付けたHDインテグレ―テッドカメラを使ってスタジオの外で観覧するお客様を撮影しています。実は建設当初から外のお客様の映像も撮りたいと考えており、高機能でリモート撮影が可能な天井付けカメラを探していました。そこで他のスタジオを見学すると、パナソニックさんの製品が多く使われていることに気が付き、AとB 両方のスタジオで採用することにしました。実際にAW-HE70HWを使用してみると、外のお客様はもちろん、スタジオ内の出演者の撮影でも活躍しました。このスタジオでは5 台のカメラと出演者の距離が近いため、出演者が大人数になる場合はどうしても全員一緒の映像が上手く撮れなくなってしまいます。AW-HE70HWはパン・チルト機能に優れており、静かに素早い回転が可能なため、生放送中であっても自由にレンズの向きを動かし出演者の俯瞰映像を撮影することができます。ズーム性能も高く、例えば番組に寄せられたコメントを、タブレットを使って出演者自身が読み上げるのですが、タブレットに映し出された文字まではっきりとおさえることができています。さらに、公開スタジオはカメラが窓ガラスの手前にあり、時間によっては西日が差してしまうのですが、AW-HE70HWは自動でアイリス制御するため、時間帯に関わらず高画質撮影が可能な点も効果的です。

また、各スタジオの放送は技術者1名とディレクター1名という少人数で行われています。生放送という現場では、操作が簡単で誰でもすぐに使えることが重要と考えていましたので、リモコンで簡単に遠隔操作ができることは現場から高い評価を得ています。BスタジオではコンパクトライブスイッチャーAW-HS50Nも使用しており、各カメラ映像を分割画面で表示できるマルチビュー出力により、直感的なカメラスイッチングが可能となっています。現在、月に300本近くの番組を「AmebaFRESH!Studio」から配信していますが、これからさらに増やしていく予定です。リモートカメラシステムを活用して、今後さらに多くのコンテンツを制作していきたいと考えています。

システム構成

システム構成

主な納入機器

お客様プロフィール

1998年に設立された株式会社サイバーエージェント様は、急速に進化し続けるインターネットを軸に事業を展開し、「Ameba」をはじめ、さまざまなコミュニティサービスやゲームコンテンツを提供されています。2015年7月18日には、動画サービスの発信拠点として原宿駅前に公開スタジオ「AmebaFRESH!Studio」をオープン。スマートフォン向け生放送アプリ「AmebaFRESH!」(12月提供開始予定)や、一般の消費者が自身のスマートフォンを使ってネット生中継ができるアプリ「takusuta」など、続々と新たな動画サービスを提供、スマートフォンを活用した新時代のサービスを展開されています。

 

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