
水素社会への希望、
それが『H2 KIBOU』
水素はカーボンフリーなエネルギーとして注目されており、2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略において重要分野の一つに位置付けられています。
Panasonicは水素で発電する燃料電池の普及拡大を通じて、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
その想いを込めて『H2 KIBOU』と名付けました。
純水素型燃料電池とは
純水素型燃料電池は、高純度の水素と空気中の酸素を化学反応させ「電気エネルギー」をつくります(電力として供給します)。
純水素型燃料電池のしくみ

パナソニック 純水素型燃料電池の特長
-
1
出力5kW、連結して出力UPも可能※1
複数台連結することで最大1250kW(250台連結)程度の出力にも対応可能。※1
小規模の商業施設からRE100化を目指す工場まで、様々な施設に電力源として導入が可能です。- ※1 PH1は最大10台(50kW程度)まで連結可能です。PH1+は最大250台まで連結可能ですが、10台を超えて連結する場合はPLCと大規模連携アプリ(別売品)が必要です。
-
2
業界最高※2の発電効率56%(LHV)※3※4を実現
業界最高の発電効率でお客様の発電ニーズに応えます。
- ※2 2023年4月現在、パナソニック調べ
- ※3 PH1の場合。PH1+は55%。
- ※4 LHV:燃料ガスを完全に燃焼させた時に生成する水蒸気の凝縮潜熱を差し引いた発熱量
-
3
コージェネにも対応
発電時に発生する熱をお湯に変換できるコージェネにも対応。
エネルギーを無駄なく使えます。- ・貯湯ユニットなどの熱を回収する設備の接続が必要です。
-
4
停電にも対応※5
停電時に水素だけで発電が可能。BCP(事業継続計画)に寄与します。
- ※5 停電時の発電はPH1のみ対応しています。停電対応ユニット(抵抗器ユニットおよび無停電電源装置)を接続することで、停電時でも発電を継続させ最大2.5kVAの電力を120時間使えます。
-
5
瞬時に起動が可能
約1分で起動が可能。素早い対応が求められるピークカットに役立ちます。
PH1(単相三線タイプ)
- 1モノジェネ/コージェネ自動切替で使い勝手よく使える
- 2貯湯ユニットと接続して熱利用が可能(お湯として取り出せます)
- 3抵抗器ユニットと接続して自立発電(AC100V、2500VA)が可能
- 4デザインパネル標準搭載でデザイン性にも配慮

制御コントローラー
PCアプリ
- 機器のON/OFFができます
- 一括発電モード・個別発電モード・プログラム発電モードが選択可能
- 各機器の状態を表示します(発電電力、状態確認)
- エラー/メンテナンス通知をします
- 最大10台までの燃料電池ユニットを操作できます
- *プログラム発電モードで発電する台数と時刻が設定できます。(毎日繰り返します)
- *稼働させる機器は、累積発電時間が短いものから自動で選ばれます。
- *実際の画面とはデザイン等が異なる場合があります。
PH1+(三相三線タイプ)
- 1三相三線200V出力ができ、動力系の電源として利用が可能
- 2PLC※1を使って最大250台までの複数台連携が可能
- 3EMS※2との連携でRE100ソリューションの実現をサポート
- 4熱をまとめて処理することで導入コストを削減
- ※1 Programmable Logic Controller
- ※2 Energy management System

複数台連結イメージ
現場に合わせて設置台数や設置方法を変えられることで、様々な場所での設置が可能となります。
制御コントローラー
燃料電池PCアプリ
- 機器のON/OFFができます
- 一括発電モード・個別発電モード・プログラム発電モードが選択可能
- 各機器の状態を表示します(発電電力、状態確認)
- エラー/メンテナンス通知をします
- 最大10台までの燃料電池ユニットを操作できます
- *プログラム発電モードで発電する台数と時刻が設定できます。(毎日繰り返します)
- *稼働させる機器は、累積発電時間が短いものから自動で選ばれます。
- *実際の画面とはデザイン等が異なる場合があります。
大規模連携アプリ
- 発電計画(30分単位で最大7日分)の作成/実行ができます。
- 運転状態(累積発電量など)の確認ができます。
- エラー/メンテナンス通知をします。
- *実際の画面とはデザイン等が異なる場合があります。
商品仕様
分類 | 項目 | 仕様 | ||
---|---|---|---|---|
一般 | 外観 | ![]() |
![]() |
|
品番 | FC-5KLR1HS | FC-H50MJD1P | ||
燃料電池種類 | 固体高分子形 | 固体高分子形 | ||
形態 | モノジェネ/コージェネ自動切替 | コージェネ(外部水冷方式) | ||
自立起動対応 | 可能 (抵抗器ユニットと起動用電源が必要) |
ー | ||
制御 コント ローラー |
PC※1 (最大10台まで) |
PCアプリ(付属) | 燃料電池PCアプリ(付属) | |
PLC+PC※2 (最大250台まで) |
ー | 大規模連携PCアプリ(別売品) | ||
PLC+当社 開発EMS (最大250台まで) |
ー | リモート監視制御(Cloud) | ||
環境 | ガス種 | 純水素(水素濃度99.97%以上) | ||
ガス供給圧力 | 50kPa±10kPa | |||
電源種別 | 1φ 3W AC200V(50Hz/60Hz) 1φ 2W AC100V(50Hz/60Hz) |
3φ 3W AC200V(50Hz/60Hz) | ||
設置環境温度 | -10℃~40℃ | |||
設置可能高度 | 標高500m以下 | |||
デザイン | デザインパネル | 付属・本体別送 | 別売品 | |
ブランド表示 | デザインパネルに縦書きで記載 | 本体に横書きで記載 | ||
脚部色合い | ブラック | シルバー | ||
外部接続 機器 |
貯湯ユニット | 〇(在庫限り) | 〇(在庫限り) *クーリングタワーを含めた処理を推奨 |
|
抵抗器ユニット (自立起動時) |
〇 | ー | ||
PLC | 使用機器 | ー | 三菱電機(株)製 iQ-Rシリーズ(市販品) *専用のソフト(別売品)が必要 |
|
操作用PC との接続 |
ー | PLCと操作用PC間をLAN接続 | ||
燃料電池 ユニット との接続 |
ー | PLCと燃料電池ユニットのNW基盤を LAN接続(HUB中継) |
||
設置 | 本体寸法 | W834mm×D417mm×H1766mm (デザインパネル込み) |
W795mm×D396mm×H1797mm | |
本体乾燥重量 | 200kg(デザインパネル込み) | 170kg | ||
梱包重量 | 燃料電池ユニット本体:210kg デザインパネル:14kg |
180kg | ||
梱包寸法 | 燃料電池ユニット本体: W930mm×D490mm ×H1875mm デザインパネル: W905mm×D50mm×H1780mm |
W910mm×D460mm×H1902mm | ||
設置遠隔距離 (メンテスペース) |
前面・背面・左右側面: 各600mm 上面:1000mm |
前面・背面・上面・左右側面: 各600mm |
||
冠水レベル | 脚100mmまで | 脚131mmまで | ||
基本 性能 |
発電出力 | 5000W(停電時出力2500VA) | 5000W | |
出力電圧 | 単相三線式200V (自立出力時は単相二線100V) |
三相三線式200V | ||
消費電力 | 通常最大時 | 155W以下 | 165W以下 | |
凍結予防 ヒータ |
578W | 234W~330W | ||
通常待機時 | 30W以下 | |||
最大連続発電時間 | 120時間 | |||
ガス消費量 | 定格発電時 | 49.6NL/min | 50.5NL/min | |
最大時 | 51.6NL/min | |||
熱出力 | 定格発電時 熱出力 |
3480W | ||
排熱回収 温度 |
約60℃ | |||
発電効率 | LHV:56%、HHV:47.3% | LHV:55%、HHV:46.4% | ||
排熱回収効率 | LHV:39%、HHV:32.9% | |||
騒音値 | 発電時(A.P.)60dB(A)以下 | |||
起動時間 | 約1分(定格出力開始までは約7分) | |||
通常停止時間 | 約30秒 | 約20秒 | ||
冷却停止時間 | 最大120分 (外気温20℃環境で20分以下) |
最大120分 (入水20℃環境で20分以下) |
||
ドレン排水 | 約1.2L/h | |||
定期メンテナンス | 通電時間(メンテA)、発電時間 (メンテB、C、X)に応じて設定 |
発電時間(メンテA、B、C、X)に 応じて設定 |
- ※1 アプリをインストールするPC(操作用PC)はお客さまでご準備が必要です。操作用PCと燃料電池ユニット間はLAN接続になります。
- ※2 アプリをインストールするPC(操作用PC)はお客さまでご準備が必要です。操作用PCとPLC間、PLCと燃料電池ユニット間はLAN接続(HUB中継)になります。
商品に関するご注意
- 燃料電池ユニットの発電量(5kW)以上の電力負荷を必ず接続してください。燃料電池ユニットを複数台設置する場合は、台数分の発電量以上となる電力負荷を必ず接続してください。
- 燃料電池ユニットは、定期的に点検が必要です。既定の期間内に点検を受けないと運転を停止します。
- 長時間使わない場合、凍結防止のため、燃料電池ユニットの電源は入れたままにしてください。
- 停電時発電の出力には、途中で電源が切れると、生命・財産に損害を与えるおそれがある機器は接続しないでください。
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